第2の“ルメール”は「M.デムーロ」タイプ!? 初参戦から2週続けて4戦連続3着以内「人気薄でも持ってくる」新外国人が魅せた爆発力
ルメールじゃない…ルメートル騎手が早くも実力発揮
「日本には以前から来たいと思っていたし、すごく興奮しています――」
ルメールではなく、ルメートル……来日が決まり、その名が紙面を賑わし始めた頃から競馬ファンの間でも「ルメールじゃなくて?」「C.ルメとA.ルメ」「これは紛らわしい」など、その名前ゆえ、初来日前から注目を集めていたA.ルメートル騎手。
それもそのはず。日本には昨年、イクイノックスとのコンビで世界No.1に輝き、リーディングにも返り咲くなど大活躍だった“本家”C.ルメール騎手がいる。それだけに、まるで偽物のような扱われ方だったルメートル騎手だが、日本初参戦から5戦目で初勝利を挙げると、わずか2週間で「その実力、侮ることなかれ」ということを示している。
現在34歳ながら、フランスリーディングで13位→8位→5位とここ数年で頭角を現しているルメートル騎手。特に、昨年はブルーローズセンとのコンビで牝馬二冠を達成。スルーセブンシーズが4着に敗れた凱旋門賞(G1)当日のオペラ賞(G1)を制したのも、このコンビだった。
来日初日となった6日から、いきなり京都金杯(G3)を含む10鞍の騎乗予定と日本の関係者の評価も上々で、5戦目に初勝利を飾った際は「日本での騎乗は、自分にとってすごく良い経験」「多くの方が競馬場に来られていますので、私の頑張っている姿を見てもらえれば」とファンへのアピールにも成功。さっそく日本の競馬に適応してきた印象だ。
ルメートル騎手はM.デムーロみたい?
そんなルメートル騎手だが、来日2週目となったこの13日も、京都6Rで早くも日本3勝目。騎乗したインファイターは単勝1.9倍の大本命だっただけに厳しいマークにあったが、最後の直線で狭い進路を確保すると鮮やかに抜け出して見せた。
「(インファイターが)アーモンドアイやイクイノックスと同じシルクの勝負服だっただけに、最後に抜け出す姿は本家のルメール騎手顔負けの鮮やかさでしたね(笑)。
まあ、それは冗談ですが(初参戦)初日こそ日本のゲートや、スタート直後の駆け引き、ダートのレースなどに少し戸惑っている様子でしたが、すぐに対応する辺りはさすが経験豊富なジョッキー。このレースでもスタートから安定していましたし、しっかりとポジションを確保できていました。今年の年始競馬は初参戦の外国人ジョッキーたちが注目を集めていますが、その中から一歩抜け出してきそうな印象です」(競馬記者)
なお、ルメートル騎手は続く7Rも3番人気のジャミーレで連勝。4勝目にして日本のダート初勝利となった。また、9R、10Rは共に7番人気で3着と騎乗機会4戦連続で馬券圏内を確保するなど、今度は穴党のファンを喜ばせている。
また、実はルメートル騎手の騎乗機会4戦連続馬券圏内は、これが2度目。先週7日も1Rで10番人気の穴馬を3着に持ってくると7番人気2着→1番人気2着→6番人気1着と暴れまわった。
一方で他のレースは初勝利を除くと、すべて馬券圏外。わずか2週のデータながら、今のところはルメール騎手ではなく、むしろM.デムーロ騎手のように波があるタイプなのかもしれない。
結局、この日も騎乗機会4戦連続で馬券圏内を賑わせた後は、ともに着外。“第2のルメール”の狙いどころが早くも見えてきたか……。
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