
藤田菜七子「126連敗」で崖っぷち、女性騎手ワースト更新の可能性も…現在の最多連敗は昨年未勝利だったあの若手騎手

3月も半ばとなり中央競馬はトライアルシーズンの真っ只中。すでに2024年度の新人ジョッキーたちもデビューしており、先週は新規開業の調教師も続々とデビューを果たした。
中でもハナ差2着に敗れたものの、武豊騎手とのタッグで初陣を迎えた福永祐一厩舎は大いに話題を集めた。また新人ジョッキーでは柴田裕一郎騎手と長浜鴻緒騎手が早くも嬉しい初勝利を手にしている。
来週24日の高松宮記念から春のG1シリーズも開幕。ますます盛り上がること間違いなしだが、そんな中で波に乗れていないのが藤田菜七子騎手だ。
昨今の女性騎手ブームのパイオニア的存在であり、JRA通算160勝を挙げている同騎手だが、今年ここまで上位人気馬に騎乗する機会もありながら未勝利……。2019年には年間43勝をマークし重賞タイトルも手にしたが、近年では後輩女性騎手の今村聖奈騎手や永島まなみ騎手の台頭もあり、かつての勢いに陰りが出てきたことも否定できそうにない。
実は最後に勝ち星を挙げたのが昨年11月5日であることから、実に4ヶ月以上も白星に見放されるスランプが続いている状況。連敗記録は先週終了時点で126まで伸びてしまっている。
「藤田騎手の最多連敗記録は2021年から22年にかけての126。つまり現時点でワーストに並んでおり、今週末の最初の騎乗で白星を挙げなければ記録を更新する恐れもあります。
またJRA女性騎手の最多連敗記録が板倉真由子元騎手の132。藤田騎手は今週末の騎乗数次第では、こちらの数字も更新してしまう可能性も出てきました。それだけに、早い段階で何とか1勝を挙げておきたいですね」(競馬誌ライター)
現在の最多連敗騎手は…
現在126連敗中と、もはや崖っぷちに近い状況といえる藤田騎手だが、この数字は石田拓郎騎手と並んで6位タイ。さらに長い連敗街道に突入しているジョッキーが上に5人いるのでちょっと確認してみたい。
■現在連敗中の騎手上位5名 ※()は最後に勝利を挙げた日付
1位 大久保友雅騎手 175連敗 (22年8月20日)
2位 江田照男騎手 163連敗 (23年8月5日)
3位 木幡巧也騎手 130連敗 (23年12月23日)
4位 井上敏樹騎手 128連敗 (20年5月17日)
5位 高倉稜騎手 127連敗 (23年5月13日)
現在ワースト1位は3年目の大久保騎手で175連敗。昨年は年間を通して未勝利に終わったが「現状を変えたいと思い、ニュージーランドに行くことを決意した」と一念発起し、1月30日に日本から南半球に飛び立った。まだまだ若く伸びしろもあるだけに、復帰後の巻き返しに期待できそうだ。
52歳のベテラン・江田照騎手も連敗が長引いているが、地方ではテリオスベルと重賞を制している。同馬とは6日のダイオライト記念(G2)でも2着に入り、その腕の健在ぶりをアピールしている。そう遠くないうちに白星を手にしても不思議ではない。
藤田騎手もスマイルアップやアイファーバトル、ヨリノサファイヤなど上位人気に支持される馬にも騎乗していることから、決してチャンスが無いわけではないだろう。同騎手を含め連敗中のジョッキーたちには今週末にも待望の勝利を期待したいところだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】