「5馬身差圧勝」テーオーロイヤルに安藤勝己氏が「辛口」の持論展開!? 「G1ではワンパンチ足りんだけに」…一部ファンから賛同の声も

17日の阪神大賞典(G2)を5馬身差で圧勝したテーオーロイヤル(牡6歳、栗東・岡田稲男厩舎)。前走のダイヤモンドS(G3)に続く重賞連勝で、天皇賞・春(G1)制覇に王手をかけた。
同馬は2021年から翌年にかけて4連勝を達成。22年の天皇賞・春でも3着に好走した実力馬だったが、その後は連敗が続き低迷。同年のジャパンC(G1)14着の後には骨折も発症し、1年近くの戦線離脱を経験した。
ただ、復帰戦となった昨年11月のアルゼンチン共和国杯(G2)こそ10着に敗れたが、続くステイヤーズS(G2)で2着に入り復調の兆しを見せた。そして今年に入って重賞連勝を飾ったのだからまさに完全復活を遂げたといえる。
これには管理する岡田調教師も『サンケイスポーツ』に対し「100%復活、プラスアルファですね」「ここでしっかりと結果を出したので、自信を持って(天皇賞・春に)行けますね」と本番へ向けて胸を張ったコメント。主戦の菱田裕二騎手も「次は大事なレースがあるので、そこでもしっかり結果を出せるように頑張りたいと思います」と自信を隠さなかったように、すでに先を見据えている。
なお岡田調教師、菱田騎手はともに中央のG1制覇は未経験だが、いまのテーオーロイヤルの勢いであれば、破竹の3連勝で悲願のビッグタイトル奪取も十分考えられそうだ。
だが、まさに絶頂期を迎えているテーオーロイヤルに対し、やや厳しめのジャッジを下した人物もいる。それが元JRA騎手の安藤勝己氏だ。
安藤勝己氏が「辛口」の持論展開!?
安藤氏は阪神大賞典のあと自身のXを更新。圧勝を決めたテーオーロイヤルについて「完全に復調したし、やっぱり菱田と手が合っとる」と一時の不調から立ち直った同馬と主戦を評価した。
ただ、それに続けて「G1ではワンパンチ足りんだけに、前哨戦を勝ちにきたのは正解やと思うね」と持論を展開。受け取り方によっては、本番の天皇賞・春ではなく今回が勝負レースだったというニュアンスも含んだ発言だったようにも感じられる言葉だ。
これには「確かに詰まり気味のローテーションで上がり目はないような気がしました」「本番はブローザホーンのほうが妙味ありに思います」など、一部ファンから賛同するコメントも寄せられていた。
ちなみに過去10年でステイヤーズS→ダイヤモンドS→阪神大賞典のローテーションで天皇賞・春に挑んだ馬はのべ3頭いるが、すべて8着以下に敗れている。過去のデータ的にはマイナス材料の1つとなるかもしれない。
とはいえ今回の阪神大賞典でテーオーロイヤルは2着以下に決定的な差をつけており、また本番で最大のライバルとなりそうな菊花賞馬のドゥレッツァも今年初戦の金鯱賞(G2)でプログノーシス相手に5馬身差をつけられる完敗を喫したばかりだ。
状況的に本番でも最有力候補の1頭となることは間違いないテーオーロイヤルだが、果たして安藤氏の想像を超える走りで一気に頂点まで駆け上がることができるだろうか。
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