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【大阪杯】「キズナVSエピファネイア」いまだに“腑に落ちない”両雄の激突から10年…今年の頭はイクイノックスに勝利したあの馬?【東大式必勝馬券予想】

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【大阪杯】「キズナVSエピファネイア」いまだに腑に落ちない両雄の激突から10年…今年の頭はイクイノックスに勝利したあの馬?【東大式必勝馬券予想】の画像1

 思わぬ長雨で桜の開花も遅れている。先日の高松宮記念(G1)はナムラクレアを2着に置いたまま、1着欄を重馬場を苦にしなさそうな外国産馬のマッドクールと香港調教馬のビクターザウィナーに急遽変更、とてもおいしい3連単5万8740円をダブルで頂戴した。人気薄のマル外ロータスランドも惜しい5着。東大式鉄則「外国血統は重馬場に強い」も証明出来てうれしい限り。

 31日は大阪杯(G1、阪神・芝2000m)が行われる。かつては「産経大阪杯」の名で親しまれ、放送する産経グループのフジテレビとその系列であるカンテレの実況アナは誇らしげにサンケイの名を連呼していた。

 歴代勝ち馬にはカツラギエース、スーパークリーク、トウカイテイオー、メジロマックイーン、エアグルーヴ、ダイワスカーレット、オルフェーヴルと目くるめく名馬のオンパレード。2017年にG1昇格、産経の冠も取れて「大阪杯」となりその初回を制したのがキタサンブラックである。

 思い出のレースも枚挙に暇がないのだが、ここでは“いまだに腑に落ちない”産経大阪杯(当時G2)時代2014年の一番を記しておこう。

 結果から先に言うと前年のダービー馬キズナが快勝するのだが、なんとキズナは2番人気で1番人気はエピファネイア。オッズを見ながら私の頭の中は「♪なんでだろ~なんでだろ~」とテツandトモの名フレーズがぐるぐる回っていた。

 この2頭は日本ダービー(G1)で鎬を削り、キズナがエピファネイアをきっちり1/2馬身下している。秋には凱旋門賞(仏G1)に遠征し4着と健闘。2着だったオルフェーヴルは次走の有馬記念(G1)で8馬身差の圧勝、有終の美を飾っている。

 エピファネイアはライバル不在の菊花賞(G1)で最後の一冠を得るが、3000mから今回は一気に1000mの短縮だ。どこをどう考えてもキズナの方が勝つ確率が高いのでは。

 いや、2歳時に大阪杯と同コース同距離のラジオNIKKEI杯(G3)でエピファネイアはキズナを3着に沈めただの、母シーザリオの血が4歳で開花するはずだ、とか反論材料はあるのだが……東大式鉄則「大衆はたまに馬鹿になる。競走成績に素直になれ!」。

 私は1992年、単勝オッズ2.2倍のメジロマックイーンが圧勝し、1.5倍1番人気のトウカイテイオーが5着に沈んだ天皇賞・春(G1)を思い出しながら、キズナ1着、エピファネイア2、3着の3連単を買いに発売窓口へ走った(当時有人窓口はまだあった)。

 晴れ・良馬場、絶好のコンディションの下、8頭立てのゲートは開く。逃げるのは2年後の天皇賞・春でキタサンブラックにハナ差惜敗するカレンミロティック。前年の4着馬トウカイパラダイスは2番手、キズナとエピファネイアが並んで最後方を追走。4コーナーを回って両馬は進出を開始するが、まだ先頭から7馬身差。阪神2000mは内回り、あと400mもない!

 しかし、ここから日本ダービーで魅せたキズナの鬼脚が爆発!名手武豊のムチに応え残り100mでトウカイパラダイスを捕らえ1馬身1/2差で余裕の先頭ゴール!福永祐一のエピファネイアはトウカイパラダイスも抜けず3着に終わり、3連単配当は2万50円。500円買っていたので自分史上最もおいしい10万円となった。

 2頭のライバル物語は種牡馬になってからも続き、無敗の三冠牝馬デアリングタクト、2021年度代表馬のエフフォーリアを輩出したエピファネイアが一歩リードながらキズナは今年の3歳に重賞ウイナーのシックスペンス(スプリングS・G2)、ジャスティンミラノ(共同通信杯・G3)、クイーンズウォーク(クイーンC・G3)らクラシックを狙える逸材が揃い逆転を狙う。両馬の激闘は地の果てまで続きそうであるのも、競馬の醍醐味といえようか。

 この辺で「東大馬券王の大よそー」に移ろう。

 去年の皐月賞馬、ダービー馬が出走予定だが前述の東大式鉄則「世評に惑わされず素直になれ!」。ソールオリエンスは中山記念(G2)で4着に敗れ、今年初戦となるタスティエーラは有馬記念で掲示板さえ外した。ここには出ないが菊花賞馬ドゥレッツァも金鯱賞(G2)で5馬身差をつけられている。

 先日の高松宮記念でも軒並み敗れた4歳馬はせいぜい3着と考え、頭はイクイノックスに勝った2頭の中の1頭ジオグリフ、同世代でホープフルS(G1)をレースレコード(当時)で勝っているキラーアビリティ、G2を3勝のプラダリア、香港C(G1)は凡走もオールカマー(G2)でタイトルホルダーを下したローシャムパークの争いとみる。

 最大の惑星は2000mを7戦5勝のリカンカブール。手広く、そして素直に5歳馬中心の3連単フォーメーションでキズナの時のように「それ見たことか!みんな素直になれよ」と快哉したいな。あれからもう10年か……。

尼崎昇

尼崎昇

初めて見たダービー馬はタニノハローモア。伝説的な名馬の走りをリアルタイムで見てきた筋金入りの競馬通は「当たって儲かる予想」がモットー。過去に東京大学で競馬研部長をつとめ、スポーツ新聞やラジオ解説を担当した勝負師の素顔は「隣の晩ごはん」や「おもいッきりテレビ」などの大ヒット番組を手掛けたキー局の元敏腕プロデューサー。德光和夫、草野仁ら競馬界の著名人との親交もあり、競馬談義を繰り広げる仲である。

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