「6戦5勝」の怪物候補が大阪杯(G1)除外危機!? 主戦・川田将雅不在の「代打」にも見限られて崖っぷち…
「6戦5勝」の怪物候補が大阪杯(G1)除外危機!?
あっという間に3月も下旬に突入。今週末の高松宮記念(G1)で春のG1シリーズが開幕し、4月14日の皐月賞(G1)まで4週連続、6月23日の宝塚記念まで11ものG1レースが行われる。
来週末に開催を控えているのは大阪杯(G1)。同じ週にドバイワールドカップデーも開催されるため、競馬関係者にとって1年で最も忙しい週末となるかもしれない。
17日には大阪杯の特別登録馬もすでに発表されており、フルゲート16頭に対して今年は20頭がエントリー。ドバイの影響で小粒と言われながらも5頭のG1馬が集結した。他に重賞ウイナーが12頭いて、時期を鑑みればまずまずの好メンバーと言えるだろう。
そんな大阪杯で人気を集めそうなのが、世代レベルが疑問視されている2020年生まれの4歳世代の馬たちだ。
昨年の有馬記念(G1)で世代の代表格ソールオリエンスとタスティエーラがそろって敗れ、菊花賞馬のドゥレッツァも始動戦の金鯱賞(G2)で完敗。この数か月で大きく評価を落としていることは周知の通りだろう。
しかし、20日現在で『netkeiba.com』が公開している予想オッズによると、1番人気のタスティエーラを筆頭に、3番人気ベラジオオペラ、4番人気ロードデルレイ、5番人気ソールオリエンスまで、単勝オッズ10倍未満に想定されている5頭のうち、実に4頭が4歳世代である。
そんな中、1番人気に支持されるのは3か月ぶりの実戦となるタスティエーラとなるだろう。ダービー制覇後は勝利こそないが、ぶっつけ本番の菊花賞で2着、前走の有馬記念は6着に敗れたものの、直線入り口で不利があってのもの。安定感という点では信頼できる存在だ。
ただし、4番人気に想定されている同世代のロードデルレイ(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)も怖い1頭。この距離(2000m)なら、力はタスティエーラよりも上かもしれないという。
「昨年1月のデビューから2連勝を飾り、一時はダービー候補という声も上がったほどの逸材です。しかし、ケガで前哨戦には出走できず。夏に復帰して2勝クラスを勝ったものの、神戸新聞杯(G2)で惜しくも4着に敗れ、菊花賞(G1)の出走権を逃してしまいました。
その後は川田将雅騎手に乗り替わってウェルカムS(3勝クラス)と年明け初戦の白富士S(L)を連勝。前走後には川田騎手も『次に繋がっていく』と将来に期待を寄せるコメントを残していました。
ただ、脚元を故障したこともあって大事に使われながら、ここまで6戦5勝。唯一の敗戦がロードカナロア産駒の本馬にとってはやや距離も長い2400m戦だったので、『底を見せていない』という表現がぴったり当てはまります。ゲートインさえできれば非常に楽しみな存在です」(競馬誌ライター)
騎乗想定だった西村淳也騎手が他の馬に……
ライターが強調したのは「ゲートインさえできれば」という部分だ。実は4番人気に想定されているロードデルレイは、20日時点で除外対象の1番手。つまり、出走予定の16頭から回避馬が出なければ、初のG1挑戦は幻となってしまうのだ。
「(大阪杯出走へ向けて)厳しい状況になってきました。というのも、当初は主戦の川田将雅騎手がドバイへ遠征するため、(回避馬が出る)条件付きながら西村淳也騎手とのコンビが想定されていたのですが、どうやら西村騎手はスタニングローズとのコンビで大阪杯に出る見込み。つまるところ、それだけロードデルレイが出走できる可能性が望み薄ということなのでしょうね」(同)
今月上旬に放牧先のチャンピオンヒルズから栗東トレセンへ帰厩したロードデルレイ。坂路を中心に徐々にピッチを上げている。4歳世代に対する低評価を覆すためにも、何とか滑り込み出走にこぎつけてもらいたいところだ。
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