【桜花賞】「空前絶後」の好メンバーが集結!トップ級不在の大阪杯から一転…「伝説の新馬戦組」VSアスコリピチェーノの頂上対決にも注目?

先月31日に開催された大阪杯(G1)。2番手追走から最後の直線を抜け出して押し切った勝ち馬ベラジオオペラの走りは見事だったが、その一方でメンバーレベルには疑問符もついていた。
というのも昨年のクラシックホースであるタスティエーラ、ソールオリエンスこそ参戦したものの、彼らが完敗を喫した昨年の有馬記念(G1)で掲示板の5着以内に入っていたドウデュース、スターズオンアース、ジャスティンパレス、シャフリヤールという現役トップクラスの4頭が揃ってドバイに遠征したため不在となったからである。
さらに前哨戦の中山記念(G2)と金鯱賞(G2)でそれぞれ1、2着だったマテンロウスカイ、ドーブネ、プログノーシス、ドゥレッツァの4頭も回避してしまったのでは、G1とは名ばかりの寂しい顔ぶれと感じたファンもいただろう。
ただ今週末の桜花賞(G1)はそんな大阪杯から一転して、現時点で考えられる最高といえそうなメンバーが揃いそうだ。
最高のメンバーが集結しそうな今年の桜花賞

昨年の阪神ジュベナイルF(G1)でワンツーを決めたアスコリピチェーノとステレンボッシュは、近年のトレンドといえる直行で出走予定。2歳女王アスコリピチェーノは3日の最終追い切りも抜群の動き。管理する黒岩陽一調教師も「完璧に終えられた」と自信を隠さなかったように、一冠目奪取に向け順調な臨戦過程を経ているようだ。
またトライアル組もチューリップ賞(G2)1~3着のスウィープフィート、セキトバイースト、ハワイアンティアレに加え、フィリーズレビュー(G2)1~3着エトヴプレ、コラソンビート、セシリエプラージュ、そしてアネモネS(L)1~2着キャットファイト、テウメッサの計8頭が揃って桜花賞に参戦予定。8枚用意されている本番への優先出走権を掴んだ馬が、もれなく出てきそうなことも頼もしい限りである。
それ以外にも、過去に三冠牝馬デアリングタクトも制した重要ステップの1つエルフィンS(L)の覇者ライトバック、1月のフェアリーS(G3)でワンツーのイフェイオンとマスクオールウィンも出走予定だ。
「この路線の実績馬やトライアル好走馬がほとんど1頭も欠けることなく、これだけ揃って本番に駒を進めそうな年も珍しいのではないでしょうか。これに昨年のホープフルS(G1)を制したレガレイラも加わっていれば、それこそ非の打ち所のないメンバー構成となっていたでしょう」(競馬誌ライター)
特に、一部ファンから「伝説」との声も聞かれたボンドガールが勝った昨年6月の新馬戦は、非常にハイレベルの一戦だった。このレースでワンツースリーフォーを決めたボンドガール、チェルヴィニア、コラソンビート、マスクオールウィンに加えてキャットファイトの計5頭が参戦する見込みなのだから面白い(ボンドガールは2/3の抽選)。
コラソンビートとキャットファイトは昨年の阪神JFでアスコリピチェーノに敗れたが、この2頭に3馬身以上の差をつけたボンドガールとチェルヴィニアは2歳女王とは未対戦。話題の新馬でワンツーのボンドガール、チェルヴィニアとアスコリピチェーノの力関係も興味深い今年の桜花賞。これなら大阪杯以上にハイレベルの激戦を期待出来そうだ。
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