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【桜花賞】JRA史上初の「三冠牝馬」に訪れた“昭和”ならではの事態!? 満開の桜を堪能するために導いた今年の狙い目は【東大式必勝馬券予想】

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【桜花賞】JRA史上初の「三冠牝馬」に訪れた昭和ならではの事態!? 満開の桜を堪能するために導いた今年の狙い目は【東大式必勝馬券予想】の画像1

 大阪の桜もようやく3月30日に開花発表。4月7日の桜花賞(G1)は満開の下で見られそうだ。阪神競馬場の近くには全国屈指の美しい桜並木があり、行き帰りに散策するのも大きな楽しみ。

 往路はJR福知山線で宝塚駅下車、その名も「花のみち」桜のトンネルをくぐり、ヅカジェンヌ気分で宝塚大劇場、音楽学校を眺めながら武庫川に架かる橋を渡れば阪急・宝塚南口駅。競馬場最寄りの仁川まではわずか6分だ。

 帰路は西宮北口から1駅、夙川で降りれば目の前の河川敷に咲き誇る桜が壮観。ファミリーが楽しげにお花見する中を通り抜け、満開の側道を「さくら夙川駅」(JR)まで徒歩10分、大阪へも神戸へも電車一本で帰れる。読者諸氏もぜひ楽しまれたい。

 閑話休題、クラシック第一弾・桜花賞(阪神芝1600m)に戻ろう。

 1939年の創設当初は「中山四歳牝馬特別」の名で中山開催だったが1947年に「櫻花賞」に改名し京都開催に。1950年以降、阪神・マイルで定着し歴代勝ち馬も何から書いていいのか迷うほどの百花繚乱。

 2018年のアーモンドアイ以降もグランアレグリア、デアリングタクト、ソダシ、スターズオンアース、リバティアイランドだから近年の方が「男勝りの名馬出現度が高い」と言えよう。人間と同じく女の子の方が若いうちから真面目度と完成度が高いのだ。近年より顕著になり東大受験でも桜蔭、女子学院、雙葉の女子高御三家に豊島岡や白百合も男子校に伍してのしあがってきたのも同じことかも。

 思い出のレースも迷うが、昨期話題を呼んだドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS)が描いた昭和61年(1986年)、メジロラモーヌの一冠目を記しておこう。

 名門、メジロ牧場で生まれたメジロラモーヌは秋の東京新馬戦で2着に約20馬身差、3秒1の大差で衝撃デビュー。3歳時を(馬齢は当時呼称)4戦3勝で終え、明け4歳初戦クイーンC(G3)を激しいイレ込みで4着に敗れるも、トライアルの4歳牝馬特別(G2・現フィリーズレビュー)は鞍上に名手・河内洋を得て快勝。

 迎えた桜花賞は単枠指定(当時)を受け、単勝1.6倍の圧倒的1番人気。晴れ、良馬場で22頭のゲートは開く。19番枠からすぐさま先頭に立つのはマチカネエルべ、前半の半マイル45秒7のハイペースは今も昔も同じだ。

 メジロラモーヌは慌てず7、8番手につけ3コーナーで先団進出、直線に入り残り1ハロンで先頭に立ち、追い込むマヤノジョウオに1馬身3/4差をつけ悠々先頭ゴール。メジロ牧場にとって初のクラシック制覇となった。

 同馬はご存じの通り、その後オークス(G1)、エリザベス女王杯(G1・当時秋華賞は未発足)を制しJRA史上初の「牝馬三冠」となり、トライアル競走もすべて制していることから「完全三冠」と称えられた。

 だがしかし!これが昭和の考えというものか。メジロ軍団の総帥・北野ミヤ氏は「あの子は花のうちに牧場に戻してやります」との声明を発表、有馬記念(G1)9着を最後に4歳(現3歳)であっさり引退、繁殖入りしてしまった。

 アーモンドアイが聞いたら怒りそうな「不適切」な話かもだが、人間の世界でも“どんな優秀な女子でもお嫁に行って子供を産むのが幸せ”が常識だった時代。私の東大同級生で大蔵省に入った女傑、片山さつき氏もその1986年、お見合いで舛添要一助教授(当時)に嫁いだのには驚いたが、昭和ってそんな時代だったとメジロラモーヌの名とともに令和の若者も記憶に刻んでいただきたい。

 この辺で「東大馬券王の大よそー」に移ろう。

 1着馬に関しては明確なデータがあり、「前走が重賞で1~3着(リステッドのエルフィンSは1着)」。同コース同距離の阪神ジュベナイルF(G1)を3連勝で制したアスコリピチェーノを最有力候補に、C.ルメールの落馬負傷は痛いがアルテミスS(G3)圧勝のチェルヴィニア、近年好走例が多いクイーンCの覇者クイーンズウォーク、エルフィンS優勝のライトバックを1着欄に。

 そして2・3着は「チューリップ賞(G2)上位が必ずからむ」。同レース1、2着のスウィープフィート、セキトバイーストはどちらも複勝率83%だ。ここ10年で唯一の例外、2021年のソダシーサトノレイナスは阪神JFワンツーだから、アスコリピチェーノーステレンボッシュのワンツーも押さえつつ、3連単フォーメーションで一獲千金を狙う。

 帰路は夙川の散歩で満足せず京都で途中下車、桜満開、祇園の花見小路で舞妓さんと差しつ差されつ、花見て一杯といきたいものだ。

尼崎昇

尼崎昇

初めて見たダービー馬はタニノハローモア。伝説的な名馬の走りをリアルタイムで見てきた筋金入りの競馬通は「当たって儲かる予想」がモットー。過去に東京大学で競馬研部長をつとめ、スポーツ新聞やラジオ解説を担当した勝負師の素顔は「隣の晩ごはん」や「おもいッきりテレビ」などの大ヒット番組を手掛けたキー局の敏腕プロデューサー。德光和夫、草野仁ら競馬界の著名人との親交もあり、競馬談義を繰り広げる仲である。

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