福永祐一厩舎「G1出走権獲得」に胸中複雑!? 皐月賞トライアル「ハナ差4着」で出走権逃した3日後に転厩決定
福永祐一厩舎が早くもG1初出走へ!
13日のアーリントンC(G3)で僅差の3着に好走し、NHKマイルC(G1)の優先出走権を獲得したチャンネルトンネル(牡3歳、栗東・福永祐一厩舎)。管理するのは先月開業したばかりの福永厩舎だ。
惜しくも初重賞勝利とまではいかなかったが、福永師は「状態を見て無事ならNHKマイルCに向かいます」と大舞台参戦を見据えている。調教師デビューから約2ヶ月で早くもG1に管理馬を送り出すこととなりそうだ。
一方、この結果を受けて複雑な胸中となったのは、先月までチャンネルトンネルを管理していた堀内岳志調教師かもしれない。
美浦の堀内厩舎は今年開業3年目の新鋭ステーブル。先週終了時点でJRA通算13勝を挙げており、今村聖奈騎手とのコンビで一昨年のフェニックス賞(OP)を勝ち、現3勝クラスのミカッテヨンデイイなどが管理馬として知られる。
そんな堀内厩舎にとって、厩舎初のG1挑戦を意識できる器だったのがチャンネルトンネルだった。
同馬は昨年11月の新馬戦を上がり最速タイの切れ味で勝ち上がったが、実は堀内厩舎にとっても開業以来、これが新馬戦で嬉しい初白星。師は「能力があることは分かっていました」「ひと息入れて、次は年明けあたりですかね」と話すなど、先が楽しみになる勝ち方をしたチャンネルトンネルに喜びもひとしおといった様子だった。
大舞台見据えトライアル参戦もわずか3日後に転厩…
その後2戦を挟んで、チャンネルトンネルは先月17日のスプリングS(G2)に参戦。堀内師は『日刊スポーツ』の取材に「できれば賞金加算(2着以内)して、皐月賞(G1)、NHKマイルCを選べるような結果になれば」とコメント。同馬とともに初のビッグレース参戦を思い描いていた。
しかしレースでは、惜しくもハナ差4着で皐月賞の優先出走権を逃してしまう。するとそこからわずか3日後の先月20日付けで、チャンネルトンネルが福永厩舎に転厩することが決まった。
「スプリングSでのチャンネルトンネルは6番人気4着と、人気以上の着順に入っていたことからも決して悪い内容ではなかったと思います。
同馬を所有する窪田芳郎オーナーは、コンビで3勝を挙げたフライライクバードや菊花賞(G1)3着のディヴァインラヴなどで、騎手時代から福永師と繋がりがあったことも移籍した理由の一つでしょうか」(競馬誌ライター)
福永厩舎に移ったチャンネルトンネルはさっそくアーリントンCに出走すると、NHKマイルCの優先権を獲得したのは先述の通り。レース前からイレ込みがきつかったにもかかわらず、1着とタイム差なしに健闘したのだから、本番でも面白い1頭となることは間違いない。
堀内厩舎にしてみればやや悔いの残る結果となったかもしれない。ただ、師は厩務員時代に宝塚記念(G1)を優勝し、凱旋門賞(仏G1)でも2着に入ったナカヤマフェスタなど名馬を手掛けた腕利き。これから福永厩舎と切磋琢磨して競馬界を盛り上げてくれるはずだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?
- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 「シャンパンカラーが勝つよ」昨年のNHKマイルCで9番人気の激走を見抜いた“凄腕”が指定したのは、ジャンタルマンタルでもアスコリピチェーノでもないまさかの激走穴馬
- 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
- 大躍進の「若手騎手」が日本ダービー初騎乗へ!「因縁」川田将雅ジャンタルマンタルはNHKマイルCへ…武豊シュガークンに迫る末脚で優先権獲得
- 天皇賞・春(G1)テーオーロイヤルだけじゃない! 皐月賞「大逃げ」メイショウタバル、高松宮記念1番人気ルガルなど「個性派の宝庫」三嶋牧場がスゴイ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- どれだけハズレても我々は「バッターボックス」に立たせてもらえる! 悔いを残したくないからこその大ダメージ…競馬と後悔の実に深い繋がり【徒然なる神のくず競馬トーク】
関連記事
【マイラーズC(G2)展望】「G1級」ソウルラッシュVS「G1馬」セリフォスが7度目対決!中山巧者の「アノ馬」もそろそろ関西で勝ってええやん?
【フローラS(G2)展望】G1馬の姉譲りの切れ味アドマイヤベルが不動の主役か。「2戦2勝」クリスマスパレードはオークス向き
古川奈穂「重賞チャンス」3歳快速馬で圧巻の逃走V! 「最後も余裕がありました」矢作芳人厩舎「30.5%→21.8%」でも進む“親離れ”?
アーモンドアイの近親が「豪脚一閃」でデビュー戦快勝! この血統でも「単勝万馬券」の超人気薄、「レース前に気づけていれば」の声も
関東のベテランに「電撃引退」の噂が急浮上? 【桜花賞】武豊スウィープフィート4着善戦も!? 「ゲートに尻尾が挟まった?」2番人気が「大出遅れ」で…【週末GJ人気記事ぶった斬り!】