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皐月賞の歴代最高配当を演出!ウオッカをはじめ数々の名馬と闘った、あの馬の現在 vol.41

引退馬コレクション

 かつて観衆を沸かせた名馬の“今”を紹介!

 走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。

 全国で暮らす、名馬の個性と“今”を集める『ウチの子はあの名馬!個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします!

 今回のコレクションは、2007年の京成杯(G3)などを制した、サンツェッペリン!

 現在は、北海道沙流郡日高町にある加藤ステーブルで暮らしているとのこと。

 そのお世話をしている加藤さんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました!

加藤 芽衣

加藤 芽衣さん

(株式会社 加藤ステーブル)

ウマ歴:32年

出身地:北海道
趣味:温泉・映画鑑賞・ヨガ
休日の過ごし方:最近、筋トレ始めました!

サンツェッペリン

サンツェッペリン

ニックネーム|ツェっ平
生年月日|2004年4月15日
生産者|道見牧場
馬主|加藤信之
戦績|22戦2勝(2着3回,3着1回)
獲得賞金|1億2,911万円(中央)、13万円(地方)
主な勝鞍|2007年 京成杯(G3)
父|テンビー
母|プラントオジジアン
母父|オジジアン
ここにきた日|2010年10月

ウイニングチケット他 名馬の登竜門を制す

 2006年6月にデビューしたサンツェッペリンは、3戦目の2歳未勝利で初勝利を挙げると、続く百日草特別(2歳500万下、現・2歳1勝クラス)では、後の菊花賞(G1)馬アサクサキングスに3/4馬身差の2着に健闘。

 さらに名馬への登竜門であり、優勝馬にはウイニングチケット、エアシャカール、トーセンジョーダン、ベルシャザールなどが名を連ねるホープフルS(OP、現在のG1とは別レース)でも2着となります。

 年が明けて2007年の初戦、同馬は京成杯(G3)に出走。

 ダッシュこそつかなかったものの、積極的に押してハナを奪うと、スロー基調なマイペースの逃げへと持ち込み、直線でも後続を寄せ付けずに押し切って1着でゴール。

 自身のキャリア2勝目にして、重賞タイトルを手にしました。

京成杯(G3)優勝写真をもとに制作した西陣織の記念品
京成杯(G3)優勝写真をもとに制作した西陣織の記念品

数センチで栄冠を逃すも、歴代最高配当を演出

 京成杯(G3)優勝後、スプリングS(G2)8着を挟んで、3歳牡馬クラシックの皐月賞(G1)に出走したサンツェッペリンですが、重賞勝ち馬にも関わらず15番人気100.6倍という低評価でした。

 迎えたレース本番は、スタートから一度先頭に立ちますが、1コーナーでヴィクトリーが前に出て、サンツェッペリンは少し離れた2番手を追走。

 レース終盤にかけて徐々にその差を詰めると、直線では2頭が抜け出す形で併せ馬となり、ゴールまでのラスト200mは壮絶な叩き合いに。

 内で粘り込むヴィクトリーと、外から競り掛けるサンツェッペリンとの熾烈な争いに、後方から脚を伸ばしたフサイチホウオーも襲い掛かり、最後は3頭横一線でゴール板を通過。

 結果は…ヴィクトリーに首の上げ下げでハナ差敗れてサンツェッペリンが2着、フサイチホウオーが3着となりました。

第67回 皐月賞(G1) 2007.4.15 中山 晴・良 芝2,000m 18頭

皐月賞の歴代最高配当を演出!ウオッカをはじめ数々の名馬と闘った、あの馬の現在 vol.41の画像2

 15番人気2着という大健闘の結果、3連単の払戻金は1,623,250円となりましたが、これは皐月賞(G1)の3連単最高配当として今も破られていない記録です。

 また、いわゆる07世代(ウオッカ世代)の牡馬クラシックレースである同競争には、前出のアサクサキングス(7着)に加え、後にG1を2勝するローレルゲレイロ(6着)、ドリームジャーニー(8着)などの強者が名を連ねており、ここでの2着は大変価値のあるものでした。

ウオッカの歴史的勝利に立ち合う

 日本ダービー(G1)への優先出走権を手にしたサンツェッペリンは、皐月賞(G1)から同レースへと直行。

 9番人気と依然低い評価で迎えた本番、スタートから積極的に押し出すも、アサクサキングスが1コーナーで先頭に替わり、自身は2番手を追走します。

 比較的緩いペースで先行勢に利がある展開で直線へと向かいますが、逃げたアサクサキングスを捉えることができず、また、後方から鮮やかに差し切った唯一の牝馬・ウオッカと、最終盤で猛然と追い上げたアドマイヤオーラにも交わされて4着に敗れました。

 その後は、オールカマー(G2)で9着、菊花賞(G1)で14着、有馬記念(G1)でも15着と思うように結果が出せず、翌2008年も大敗が続きました。

 同年11月には障害レースへの出走、更に2010年からはホッカイドウ競馬への移籍など環境を変えて挑戦を続けましたが、遂に勝ち星を挙げることはできず、2010年10月のレースを最後に競走生活から引退。

 サンツェッペリンのオーナーは、現在暮らす加藤ステーブルの代表者であったことから、引退後は功労馬として、ここで繋養されているとのことです。

この子の性格

 全5項目中、4項目に「☆5」が付いていますね!

 アザトく、人懐っこく、積極性のある性格に加えて、オオグイとのこと。

 個性が爆発しているタイプの、お馬さんなのでしょうか…!

 担当している加藤さんに、サンツェッペリンの“印象的なエピソード”を聞いてみました!

「今年20歳になったツェっ平ですが、まだまだ元気いっぱいです。

大きい放牧地を駆け回る姿は20歳とは思えません。

また、毎年夏になると自ら体を作ります。

彼の持つ強さには驚かされます。」

 サンツェッペリンは、暑さ対策が上手なのですね!

 20歳とは思えないバイタリティーは、そういったセルフケアの賜物なのかもしれません!

ズッキュンポイント

下あご緩み中(平常)
下あご緩み中(平常)
サンツェッペリン(奥)と太郎(手前)
サンツェッペリン(奥)と太郎(手前)

 スキスキの太郎とは馬房も隣だそうです!

プレゼントの青草を一緒にモグモグ

プレゼントの青草を一緒にモグモグ
プレゼントの青草を一緒にモグモグ

「太郎のことは“つがい”の相手だと思っているのか、姿が見えないだけで鳴き狂います(笑)」と、担当の加藤さん。

 いつも2頭でセットのようですね。

他の馬とは一定の距離感を保つサンツェッペリン
他の馬とは一定の距離感を保つサンツェッペリン

 太郎としかいないので、嫌いな馬はいない(と思う)とのこと。

「新しい馬(ボンネビルレコードなど)がくると、イジメたりはしないようですが、心を開くまでには時間がかかるタイプだそうで、「意外と馬見知りかもしれません(笑)」と、担当の加藤さん。

サンツェッペリン(左)とボンネビルレコード(右)
サンツェッペリン(左)とボンネビルレコード(右)

「青草を分けてくれない」と、ボンネビルレコードが加藤さんへ告げ口している様子だそうです。

 とても面白い構図で、ボンネビルレコードの表情がまた良いですね(笑)

 ボンネビルレコードと他の馬の関係性について、ご興味のある方は、『引退馬コレクション』ボンネビルレコード編を、ぜひご一読ください!

画像をクリックすると記事に飛びます
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ご飯を待つサンツェッペリン
ご飯を待つサンツェッペリン
サンツェッペリンと虹
サンツェッペリンと虹
馬房から顔を覗かせるサンツェッペリン
馬房から顔を覗かせるサンツェッペリン
もう一人の担当者・宮尾達樹さん
もう一人の担当者・宮尾達樹さん

 宮尾さんも、加藤さんと一緒にサンツェッペリンのお世話をされているようです。

皐月賞の歴代最高配当を演出!ウオッカをはじめ数々の名馬と闘った、あの馬の現在 vol.41の画像1

 引退してから10年以上が経ちましたが、今でもファンの方からのお手紙やプレゼントをいただく機会があり、本当に感謝しています。ありがとうございます。

 引退後もスタッフの騎乗技術向上に努めるなど、競走馬時代から弊社にたくさん貢献してくれたツェっ平。

 人当たりもよくて、頭のいい子です。

 今年で20歳を迎えましたが、まだまだ元気いっぱいで、どんなに天気が悪い日でも外に出たくて“ウズウズ”しています。

 たまに「ソフト競馬」にも出走させていただいております。

 これからも彼が元気過ごせるようにサポートしていきますので、北海道へお越しの際は一目会いに来てください。

 加藤さん、サンツェッペリンのマル秘情報をたっぷりご提供いただき、ありがとうございました!

 なお、サンツェッペリンの見学は可能とのことですが、加藤ステーブルさんは生産・育成を主とする総合牧場なので、時期によっては見学できない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

 見学を希望される場合は、お電話にて確認していただくようお願いします。

そして加藤ステーブルさんのSNSからも、サンツェッペリンの姿をチェックできるので、ぜひフォローしてみてください♫

X(旧:Twitter)|@katostable1989
WEBサイト|https://kato-stable.com/index.html

協力:加藤ステーブル
取材・文:片川 晴喜
編集・デザイン:椎葉 権成
制作:Creem Pan
著作:Creem Pan・GJ

Loveuma.

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Loveuma.(ラヴーマ)は、2022年7月にグランドオープンした、株式会社Creem Panが運営する、メディア&コミュニティサイトです。人にとって馬がより身近な存在になることで引退馬問題が前進すると定義し、馬にまつわる情報発信と馬を身近に感じたいと思う人たちが交流できるスペースを提供しています。

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