
JRAの18歳ルーキーが「最低人気」激走で430万馬券演出! 記者が絶賛する「新穴男」高杉吏麒の凄み

安田記念の直後、京都最終レースで430万馬券炸裂!
昨年のマイル王ナミュールら日本の強豪マイラーを寄せ付けない香港最強馬ロマンチックウォリアーの強さにしびれた安田記念(G1)。その余韻も冷めやらぬ中、今度は京都でド派手な“花火”が上がった。
2日、京都の最終12R(3歳以上1勝クラス)を勝ったのは9番人気のメイショウコギクと田口貫太騎手。8番人気ながらクビ差の接戦を演じた2着したデイトナモードの団野大成騎手も見事だったが、三連単430万9530円の最大の立役者は今春デビューしたばかりのルーキーだ。
高杉吏麒騎手が騎乗したジークシュベルトは単勝165.4倍の16番人気。まだJRAで勝利を上げた経験がなく、近5走の内4走で二桁着順に大敗と最低人気も仕方のない状況だった。
しかし、抜群のスタートを決めたジークシュベルトは無理せず中団からレースを進めると、最後は勝ち馬の切れに屈したが、逃げ粘ったサトノプリエールをハナ差捉えての3着で大万馬券を演出。鞍上のルーキーとは思えない落ち着いた騎乗が光った。
新人離れした学習能力の高さ
「(高杉)吏麒で『りき』と読むらしいですが、あの子は相当乗れる騎手になるかもしれません。特筆すべきは、新人らしからぬ落ち着きとクレバーなところ。この時期の新人ならレースに騎乗することに精一杯になりがちですが、高杉騎手はもう次のステップに進んでいる感じです。
このジークシュベルトは、前走も高杉騎手が乗って後方から追い上げたものの10着に敗れていたのですが、今回は『控える競馬で良さが出なかったので、今日は引っ張らずに流れに乗る競馬を』と、ちゃんと前回の反省を踏まえて騎乗できています。その前走も17番人気で10着と悪くなかったのですが、そこで満足しない意識の高さがいいですね。
『内目が悪いのもありましたし、馬場の良いところを通れた』と、しっかり馬場傾向を意識して実践できている点もデビューしたての18歳とは思えません。すでに2度の重賞レースを経験するなど、師匠の藤岡健一調教師を始め関係者のプッシュも厚い。どんどん実力をつけていくと思いますし、これからお金になるジョッキーですよ(笑)」(競馬記者)
新たな穴ジョッキー誕生か?
記者がそう絶賛する通り、高杉騎手はこれまで8勝を挙げて新人王争いを一歩リード。穴馬を上位に持ってくるシーンも目立っており、先月だけでも7番人気サンダーバースで2着(5日3歳未勝利)、11番人気タマモナポリで2着(11日3歳未勝利)、11番人気シュピカで3着(11日、1勝クラス)、8番人気メイショウアラジンで3着(12日3歳未勝利)など、波乱の立役者になっている。
また、6番人気のタマモナポリで1着(26日3歳未勝利)を獲った際には「前走が揉まれないように上手くいったので、今日もこの形ならやれると思っていた」と、やはり前走の経験をしっかりと活かせているようだ。

「最多勝利新人騎手を目指して頑張ります」
3月に初勝利を飾った際に、そう誓っていた高杉騎手。今年の新人王争いは現在のところ8勝の高杉騎手と7勝の吉村誠之助騎手の一騎打ちのような展開になっているが、穴党の競馬ファンは今のうちにその名を覚えておいた方がいいかもしれない。
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