アーモンドアイ、イクイノックスのシルクから大物登場! ダブルハートボンドが超抜時計で大差勝ち!
8日、中京競馬場で行われた6R・3歳以上1勝クラス(ダート1800m)は、1番人気のダブルハートボンド(牝3歳、栗東・大久保龍志厩舎)が勝利。2着に大差をつける圧勝で単勝1.1倍に応えた。
「能力は抜けていると思っていましたし、この馬のリズムを大事に乗っただけです」(坂井瑠星騎手)
アーモンドアイ、そしてイクイノックス。近年、競馬界の頂点に立った歴史的名馬を送り出したシルクレーシングから、今度はダートの超大物が登場したのかもしれない。まだ、1勝クラスを勝ち上がったばかりの3歳牝馬に大袈裟だとは思いつつも、この偉大な2頭を意識させるほど、ダブルハートボンドの走りには壮大なスケールを感じさせた。
舞台は、秋のダート王決定戦となるチャンピオンズC(G1)と同じ中京のダート1800m。2着以下のライバルたちに影すら踏ませなかった逃亡劇も然ることながら、注目はその勝ち時計1:51.2だ。
これは良馬場の中京のダート1800mで今年最速。昨年まで遡っても、これより速かったのはレモンポップが勝ったチャンピオンズCだけ。そんな“超抜時計”をダブルハートボンドは、キャリア2戦目で叩き出したことになる。それも自らが逃げた時計だけに、このタイムはそのまま同馬の能力の裏付けといえるだろう。
「まさに異次元といえる走りでした。2着のヒヒーンも良い走りでしたが、鞍上の酒井学騎手が『今日は相手が悪かった』と嘆いていましたね。
時計の面でも極めて優秀ですが、坂井騎手は『ダブルハートボンドにとってはマイペースだった』と話していたとか。実際、坂井騎手がちゃんと追ったのは、最後の直線の入り口だけ。あっという間に後続を突き放すと残り200mのハロン棒を過ぎてからは、ほとんど何もしていませんでした。これは相当な器だと思います」(競馬記者)
記者曰く、素質の片鱗は「前走のデビュー戦からあった」という。表面的には4番人気とそこまで注目されていなかったダブルハートボンドだが「脚元の問題でデビューが遅れた分もあって、実質の追い切りはわずか1本だけ」だったという。そんな状態の中、6馬身差で圧勝したのだから驚きだ。
気になる次走だが、大久保龍調教師によると、あくまで馬の状態を見てとのことだが「あまり休ませると緩んでしまうタイプ」と、できれば続戦したい方針のようだ。
来月に開催されるジャパンダートクラシックで激突するフォーエバーヤング、ラムジェット、ミッキーファイトらを筆頭にタレント揃いの今年の3歳ダート路線。そこにまた1頭、超大物が現れた。
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