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「一文字違い」ヴェローチェ祭りまたあるぞ!有馬記念を前に武豊が絶好チャンス…ドウデュースに続く2勝目ゲットだ

武豊騎手 撮影:Ruriko.I
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 2週連続でヴェローチェ祭りがありそうだ。

 先週の阪神ジュベナイルF(G1)は、5番人気の伏兵アルマヴェローチェが勝利。オーナーのオオノ開発株式会社・大野照旺会長は、2022年に急逝した大野剛嗣さんの後を引き継いで自身も馬主となった。

 亡くなったご子息の愛馬ステラヴェローチェは、エフフォーリア世代のクラシック戦線を皐月賞(G1・3着)、日本ダービー(G1・3着)、菊花賞(G1・4着)と皆勤。いつかはG1をと期待されている実力馬だが、まだ悲願のタイトルには手が届いていない。

有馬記念を前に武豊が絶好チャンス

 しかし、自らセレクトセールで手に入れたアルマヴェローチェが初G1勝利。今週15日に京都競馬場で開催される朝日杯フューチュリティS(G1)にもアルテヴェローチェ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)が出走を予定している。

 そして少々厄介なのが、2頭の馬名もアル「マ」ヴェローチェ、アル「テ」ヴェローチェと一文字しか違わないことだ。9文字制限のある馬名のルールにおいて、9分の8が同じなのだから、実況を担当するアナウンサーや競馬記者も名前を間違えないように細心の注意を求められるだろう。

 特筆すべきは本馬がレースにただ出走するだけでなく、十分に勝ち負けを意識できる能力を持っている点だ。

 デビュー戦で堀宣行厩舎の素質馬ヒシアマンに競り勝ち、2戦目のサウジアラビアロイヤルC(G3)も外から豪快に伸びて重賞勝ちを決めた。鞍上も翌週の有馬記念(G1)でドウデュースのラストランが待っている武豊騎手。例年なら阪神開催のレースも今年は変則開催で京都が舞台。「京都は庭」と豪語するレジェンドも大一番を前に調子を上げている。

 思えば有馬記念でタッグを組むドウデュースは、名手がなかなか勝てなかった鬼門である朝日杯フューチュリティSを初優勝へ導いたパートナー。アルテヴェローチェで朝日杯2勝目を手にして気分よくラストランへ臨みたい。

 なんといっても前走のサウジアラビアRCの勝ち方が秀逸だった。このときは1枠1番から好スタートを決め、先頭に躍り出る勢いだったのだが、手綱を取った佐々木大輔騎手は強引に引っ張る格好でズルズルと後退。7頭立てのレースながら最後の直線を後ろから2頭目までポジションを悪くしていたのだ。

「それだけに直線の伸びはタダモノじゃなかったですね。残り400m手前で徐々にポジションを押し上げ、ゴーサインが出てから出色の伸び。豪快な伸びを見せて前を行く各馬をまとめて差し切ってしまいました。

2着タイセイカレントは出遅れる不利もあった中、横山武史騎手が上手くリカバリーして馬群の真ん中を割ってくるロスのない進路取りでしたが、佐々木騎手とアルテヴェローチェは、好発を無理に下げてから直線も大外をぶん回し。結果的に馬の強さがより際立ちましたね」(競馬記者)

 レース後のコメントによれば、馬場の荒れてきた内を通らずに外に出して欲しいという須貝師のリクエストもあったらしく、佐々木騎手が独断で決めた乗り方ではなかった様子。とはいえ、見た目としてはかなり強引な感じでもあり、結果オーライだったというのが実際のところかもしれない。

 まだまだ成長途上の若手騎手で伸びしろもある佐々木騎手だが、今回は主戦の武豊騎手へと手綱が戻る。長らく勝てないことがジンクスとなっていたマイルCS(G1)を21度目の挑戦で制した(2012年サダムパテック)翌年に連覇(13年トーセンラー)した競馬界のレジェンド。自身最多となる22度目の挑戦で克服した朝日杯FSにしても、もはや鬼門ではなくなったはずだ。

GJ 編集部

GJ 編集部

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