女傑ウオッカの息子が通算4勝目でひっそりと準オープン昇格!ゆくゆくは重賞タイトルを狙うもまずは好敵手ダイワスカーレットの産駒越えが先決か
来年のクラシックを狙う2歳世代の良血馬が何かと世間の注目を集める時期だが、普段日の目を見ない1000万下や準オープンでも未来の重賞ウィナー候補が着々と地歩を固めている。
8月20日に行われた小倉10Rの西部スポニチ賞(芝1800m、1000万下)を優勝したのは、デムーロ騎手が手綱を握ったタニノアーバンシー(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)だ。まずまずのスタートからアッサリ番手のポジションを確保すると、4コーナーでは早くも先頭。追いすがるイモータルを楽々振り切り、2馬身差の快勝を収めた。
降級前後で2度の1000万勝利を経験した同馬だが、実はとある名牝の血を引いている。名前からは推測しづらいが、2007年の日本ダービーを筆頭に安田記念からジャパンカップまで距離問わず府中のG1を勝ちまくった女傑ウオッカの娘なのだ。
逃げから追い込みまでポジション問わず縦横無尽に活躍したウオッカと、先行粘り込みが好走パターンのタニノアーバンシー。両者のレースぶりはかなり異なるが、タニノアーバンシーの黒光りする馬体はなんとなく母の面影を思わせるものがある(ウオッカ自身は鹿毛だが、競馬場で見る姿は黒鹿毛と見間違えるほど黒かった。)。
「初めて1000万クラスを勝った須磨特別から降級して、2戦足踏みをしましたが、今回のレースは内容的に完勝でした。デビューからこれまで13戦、1度も掲示板を外していない無類の安定味が何よりの強みです。ペースが遅ければ自らハナを奪ってもいいし、周りが行く気を見せれば控えて好位で立ち回ってもよし。4歳になって馬体も以前よりボリュームを増してきました。このまま順調に成長していけば、いずれは重賞タイトルに手が届くかもしれませんね」(競馬記者)
競馬界には「現役時代に桁違いの実績を挙げた名牝は活躍馬を輩出できない」というジンクスがあるが、タニノアーバンシーにはぜひその迷信を破ってもらいたところである。
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