真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.09.05 09:00
オウケンムーンが6馬身差レコードでクラシックに名乗り! オウケンブルースリ×エリシオという時代に逆行した”雑草”は「競馬の常識」を覆せるか
編集部

菊花賞馬である父を彷彿とさせるような、豪快な走りだった。
2日に新潟で行われた2歳の未勝利戦(芝2000m)に出走したオウケンムーン(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)が後続を6馬身突き放し、従来のタイムを0.3秒上回る圧巻の2歳コースレコード勝ちで初勝利を飾った。
「前回は追い出してからモタモタしていましたが、今日は瞬時に反応してくれました。一度使って良くなっている印象です」
レース後、鞍上の北村宏司騎手がそう語ったように、4着に敗れたデビュー戦とは”別馬”のような動き。1番人気に推されてはいたものの、-10kgと馬体が絞れたことで真価を発揮したということなのだろう。
11頭立ての芝2000mで行われたレースは、各馬がまずまず揃ったスタートで幕が開いた。オウケンムーンは新馬戦同様にやや立ち遅れ気味のスタートだったが、後方から進めた前走とは異なり、この日は積極的にポジションを奪いに行く。
道中は逃げ馬を行かせる形で番手につけると、1000m通過は61.6秒。この時期の2000mの2歳戦としては締まったペースで、ゴール前の消耗戦を予感させた。
最後の直線の入り口で逃げ馬を捉え、満を持す形で先頭に躍り出たオウケンムーン。残り200mを切ったところで北村宏騎手からムチが入ると「今日は瞬時に反応してくれました」というレース後の言葉通り、抜群の加速力で一息に後続を突き放した。
残り100m辺りで、北村宏騎手が後続を振り返って状況を確認した後は、馬なりのままゴール。最後を流してのレコード勝ちは、この馬のスケールの大きさを感じずにはいられない内容だった。
PICK UP
Ranking
11:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは














