真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.09.08 08:31

サトノダイヤモンドの”楽勝”フォワ賞(G2)で爆死決定!? 何故、日本は凱旋門賞に「24年間」も「勝ち馬なし」の前哨戦を使うのか
編集部
ここ10年の平均出走頭数が17頭。多い時には20頭にも到達する凱旋門賞に対して、フォワ賞の近10年の平均出走頭数はわずか5.7頭。10頭を超えた年が1度もない有様だ。ちなみにサトノダイヤモンドとサトノノブレスの2頭が挑む今年のフォワ賞も、どうやら6頭ほどのレースに落ち着きそうである。
それは平均が6.7頭のニエル賞にもいえることでもある。いくら舞台設定が同じとはいえ、これだけ出走頭数に開きがあると、両競走における本番への試走としての価値が高いとは到底言えないだろう。
また、先述したニエル賞の勝ち馬レイルリンクが勝利したのは、凱旋門賞が史上2番目の少頭数となる8頭立てと、極めて異例の年だったことも付言したい。
しかし、そんなことはここで論ずるまでもなく、多くの日本の競馬関係者が気付いていることだ。しかし、それでも何故、データ的には「不利」と述べざるを得ないフォワ賞を使って本番に挑むのか。
1つは先述した通り、本番に向けたスクーリング効果が大きく見込めるからだろう。これは凱旋門賞に遠征する多くの日本馬が、海外経験が少ないため「仕方がない」とされている。
しかし、ここ10年の凱旋門賞でゴールデンホーン、デインドリーム、ワークフォース、シーザスターズ、ディラントーマスと、実は半数が凱旋門賞でロンシャンの2400mが初経験だった馬であることは見逃せない。その内、ディラントーマスを除く4頭が初のロンシャンでもあった。
無論、欧州馬と日本馬の違いはある。
しかし、3歳限定戦ならともかく昨年の勝ち馬ファウンドのように”リピーター組”の存在がありながら、これだけ勝ち馬に初挑戦組がいるのは大きな偏りといえる。確実に言えることは欧州の競馬関係者にとって、異国で未経験の競馬場でレースをすることに対し、それほど慎重にはなっていないということなのだろう。
もっといえば、同じ舞台の前哨戦を使わなくとも、本番に向けた調整の段階で「充分にカバーできる」と認識されている可能性が高いということだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?