GJ > 競馬ニュース > 「G1級メンバー」府中牝馬S  > 2ページ目
NEW

佐々木主浩氏ヴィブロスなど「G1級メンバー」が府中牝馬S(G2)に集結! 超一流の中距離馬とマイラーが激突する「1800m」のG1昇格は?

【この記事のキーワード】, ,

 それは冒頭で触れた毎日王冠(G2)にも同様のことが言える。今年も2400mのダービー馬マカヒキと、安田記念を勝ったマイル王サトノアラジンが激突し、なおかつどちらが勝つのか甲乙つけ難いレースとなるのは、本レースが1800mという絶妙な距離に設定されているからに他ならない。

 ただ、世界的には競馬の根幹はマイルにあり、次に2000mが主流となっている。その一方で残念ながら1800mは、しばしば前哨戦的な意味合いが強いレースとして設置されている場合が多い。

 日本もその流れに倣っており、芝では1800mのG1が存在しない。その替わりにG2には数多く見受けられ、天皇賞・秋の前哨戦に位置付けられた毎日王冠、エリザベス女王杯の府中牝馬S、皐月賞のスプリングS、大阪杯の中山記念などがそうだ。

 しかし、その一方で毎日王冠や府中牝馬SがマイルCSを目指す馬の前哨戦であったり、スプリングSからNHKマイルC、中山記念から安田記念など、後々マイルG1を目指す馬が1800mのレースを前哨戦として使う例は珍しくない。

 同時に1800mは一流の中距離馬とマイラーが激突するため、前哨戦の割にハイレベルなレースになることが多い。特に先述した1800mを経由してマイル戦に向かう馬は、好成績を残している印象がある。そういった意味合いも含め、近代競馬において1800mの地位や重要性は、年を追うごとに上昇しているといるだろう。

 その象徴たる動きが、賞金総額600万ドルを誇るドバイターフの創設だ。

 1996年に前身のドバイデューティフリーが誕生し、1777mを経て2010年から現行の1800mで行われているドバイターフだが、今では春の中距離王決定戦の1つとして世界的に定着しつつある。過去にアドマイヤムーンやジャスタウェイ、さらに近年はリアルスティールとヴィブロスで連覇中であり、日本にも非常に関連性の高いレースとなっている。

 また、日本でも毎日王冠を始めとした芝1800mのレースのG1昇格の声は、年々大きくなっており、積極的に番組改編を進める今のJRAの姿勢を見れば、1800mG1がいつ誕生してもおかしくはない状況だ。

佐々木主浩氏ヴィブロスなど「G1級メンバー」が府中牝馬S(G2)に集結! 超一流の中距離馬とマイラーが激突する「1800m」のG1昇格は?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  3. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
  6. 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
  9. 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
  10. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは