武豊騎手が「掟破り」の騎手会長再任! 今年48歳の”レジェンド”に「後継者」が現れないのは競馬界の「恥」?
やはり武豊の跡を継げるような「カリスマ」は誕生しないということなのだろうか。
JRAは16日、日本騎手クラブの会長に武豊騎手が再任したことを発表した。これで2010年から、3期連続での騎手会長を務めることになる。
騎手会長は元来、任命された騎手が引退まで全うすることが慣例となっていた。しかし、近年はその負担が増大したため、2005年からは騎手会長を務めていた柴田善臣騎手が相談役に退き、10年から武豊騎手が務めている。日刊スポーツによると、その際に「1期2年で、最長でも2期まで」という取り決めを設けていたはずだったのだが……。
「まあ、武豊騎手に継いで騎手会長になるということは、イメージ的には武豊に次ぐ騎手の顔役になるようなものですからね。候補になりそうな人は何人かいますが、なかなか積極的に手を挙げるのも難しいと思います。
また、今の騎手会長はあれこれと負担が大きく、本業に影響が出る可能性もあるため、誰もやりたがっていないのが現状のようですね。東京への出張も多いのか、武豊騎手の前はすべて関東の騎手が担当していました。福永祐一騎手や川田将雅騎手、和田竜二騎手、幸英明騎手などは、騎手会長になれるだけの実績や知名度の持ち主ですが、関西所属騎手の負担はより大きくなってしまうため敬遠されがちなようです。
ただ、その一方で近年の武豊騎手の低調は『騎手会長の激務が影響しているのでは』という声もありますね。プロ野球の選手会長もそうですが、昔よりも今の方がやりたがる人は減っているのは確実かと。時代の流れですかね」(競馬記者)
ここ数十年間における競馬界の最大の「至上命題」は、間違いなく武豊騎手の後継者を如何に作り上げるかに尽きるだろう。競馬を単なるオヤジのギャンブルから、昨今の華やかなイメージに変えたのは、胴元のJRAの運営努力も然ることながら、武豊騎手の存在はそれと同等といえるほど大きいように思える。
一年中、ほぼ休みがない日本競馬スケジュールで、競技の第一人者として積極的にメディアに出演し続けている武豊騎手の姿は「競馬の発展に最も大きな貢献を果たした」と述べても決して過言ではないはずだ。
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