真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.09.26 09:03

エネイブルの「最強伝説」は凱旋門賞(G1)で止まる!? 英国が世界に誇る天才少女が抱える「2つ」の不安要素とは
編集部
実は先述したここ10年で6勝している名牝たちには、英オークスを勝っていないという共通点がある。ただ、実際に勝っていないどころか、出走すらしていないのだから、これだけでエネイブルが敗れると述べるつもりはない。
ただし、逆に述べれば歴代の英オークス馬は、すべて凱旋門賞に出走すれば敗れているということだ。その典型的な例が、2014年の凱旋門賞に出走したタグルーダである。
2014年の英オークスを3馬身3/4差で圧勝したタグルーダは、そのままキングジョージ6世&QESでも3馬身差で古馬を圧倒。その後、ヨークシャーオークスを経て凱旋門賞に挑んだ。ここまでは今年のエネイブルにそっくりだが、本番では1番人気を背負いながらも3着に敗れている。
実はこのタグルーダを管理していたのが、エネイブルのJ.ゴスデン調教師。つまり、師にとって、今年の凱旋門賞はタグルーダのリベンジを懸けた戦いになるということだ。しかし、師が拘っているヨークシャーオークスを勝ち、そのまま同年の凱旋門賞に進んで勝った馬はいない。
それどころか昨年は、ヨークシャーオークスと同時期に行われた英インターナショナルS(G1)から挑んだポストポンドが1番人気ながら5着に敗退。近年の主流ローテと比べれば、やや間隔が開きすぎているのが気になるところだ。実際に昨年の覇者ファウンドは、ヨークシャーオークスの後に愛チャンピオンS(G1)を挟んで本番に挑んでいる。
ましてやエネイブルにとっては初のフランス遠征。日本よりは遥かに近場とはいえ、微妙な間隔での調整は簡単ではなさそうだ。
また今年の凱旋門賞が、昨年に引き続き時計の速いシャンティイ競馬場で開催されるという点も気になるところだ。
ここまで圧倒的な強さを示しているエネイブルだが、ここ2走のキングジョージ6世&QES、ヨークシャーオークスは重い馬場での競馬だった。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA日本ダービー(G1)栗東からサートゥルナーリアの「(秘)情報」! ライバル筆頭「ヴェロックス」の話も
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?