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ビッグアーサー引退……福永祐一と「苦楽」をともにした快速馬の未来は

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 最後の直線に入るもビッグアーサーはまだ馬群の中。福永騎手は最ウチを諦めて外へ活路を見出そうとするも、レッドファルクスに外から被せられ失敗。もう一度、ウチに進路を切り替えたものの、実況アナウンサーの「前は壁!」の言葉通り、進路はない。

 ここから追いすがることも可能なはずだった。だがビッグアーサーはそこから大きく後退。12着で決着を迎えた。レース後、福永騎手は「最低の騎乗」と振り返り、世間からは大きな非難を浴びている。

 このレースまで、ビッグアーサーは12戦して8勝、2着2回、3着1回、5着1回と掲示板を外したことはなかった。だが16年のスプリンターズS(G1)以降、次走の香港スプリント(G1)では10着。故障が長引き、約10カ月ぶりに出走した今年のスプリンターズSも6着とかつての走りは鳴りを潜めてしまう。この初めての”惨敗”で同馬の歯車が狂ったと見る者も多い。

 競走馬生活に幕を下ろし、今後は種牡馬として余生を過ごすビッグアーサー。願わくは産駒から同馬以上の成績を残すスプリント王が誕生してほしいものだ。

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