
「忘却のフランケル産駒」ミスエルテがスワンSで復活勝利!? 成長力あるも、問題は「性格」か

28日(土)に開催されるスワンS(G2)。今年は高松宮記念(G1)を制したセイウンコウセイ、短距離に活路を見出したレッツゴードンキ、フィリーズレビュー(G2)覇者・カラクレナイなどが集い、熱い戦いが繰り広げられると予想されている。そのレースに復活の狼煙をあげるべく出走する競走馬が1頭いる。ミスエルテ(牝3歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
デビュー戦を快勝したミスエルテは、続くKBSファンタジーS(G3)では大外一気で重賞初制覇を果たす。この勝利で「21世紀最強馬」といわれたフランケルの娘に輝かしい未来を予見したファンも多かったはずだ。
圧倒的な内容だったため2歳女王決定戦である阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)は確勝級かとみられていたが、陣営はこのレースではなく牡馬への挑戦となる朝日杯フューチュリティステークス(G1)を選択。勝利をすれば歴史的快挙となったものの、牡馬の壁は厚く結果は4着。ファンからは非難の声もあがった。
そして朝日杯FS敗退後、陣営は早々にミスエルテの「桜花賞直行」を発表し、こちらも波紋を呼んだ。その桜花賞では人気の一角を占めたが、見せ場なく11着と惨敗。それから同馬は約1カ月後のNHKマイルC(G1)へ向かったものの、こちらでも本来の飛ぶような走りはなりを潜め、結果は7着。このレースを持って、ミスエルテは春の戦いに幕を下ろした。
「当時、ミスエルテは体重が減りやすくカイ食いが細いため、馬体の回復に手間取るとの情報が出回りました。桜花賞へ直行しなければならなかったのも、陣営の自信の現れではなくそれが原因とのこと。走るたびに体重は減っており、NHKマイルCではデビュー戦から比べて-18kg減。満足に食事を取ることができなければ、調教もままならないどころか、万全の体調を維持することも難しいのは当然です。また馬体の成長も見込めなかったのでは?」(記者)
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