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JRA田辺裕信の天皇賞「捨て身」に賛否両論!? グレーターロンドンを「潰した」というのは本当か?

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 レース後、田辺騎手は「切れ味を活かしたかったが、この馬場では厳しい」と語っている。やはり、当初はいつも通り後方から競馬するプランがあったようだ。しかし、馬場コンディションの影響で断念。

 思い切って内を突いた作戦に関しても、確かな根拠があったようだ。

 実は田辺騎手は、この天皇賞・秋の直前の9レースで同じ東京2000mを走ったが、結果は4番人気のカラビナに騎乗し4馬身差で圧勝している。その時に1枠1番だったこともあって、道中から一頭だけ果敢にインコースを走り、馬場の感触を確かめていた。おそらくその時に、インコースの馬場にある程度の手応えを感じていたのではないだろうか。

 また、戦前から囁かれていた「距離不安」に関しても、大竹正博調教師は事前の共同会見で「距離をこなせる血統だと思っています」とコメントしており、実際に先日『香港国際競走』の登録が行われた際は、第1希望に2000mの香港Cを希望するなど(香港マイルが第2希望)、少なくとも陣営は距離に自信を持っていたようだ。

 しかし、田辺騎手が「4コーナーでは、ある程度の位置まで上がって行きたかったです。早めに動きましたが、直線は脚がありませんでした」と語った通り、この日は想定以上の特殊な不良馬場。

 勝ったキタサンブラックは天皇賞・春を連覇、サトノクラウンは香港ヴァーズ、3着レインボーラインと4着リアルスティールは共に菊花賞の2着馬であり、5着マカヒキと6着ソウルスターリングはダービー馬とオークス馬と、いずれも2000mを超える距離で実績を持つ馬が上位。「2000mに不安がない」という程度のスタミナでは、やはり厳しい流れだったようだ。

 また、その一方で今回の田辺騎手の積極騎乗に対して「アノ馬だったら……」という声もあるようだ。

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