【徹底考察】日本ダービー(G1) ロードクエスト「狙うはNHKマイルCの『再現』。800mの距離延長に対する『可能性』に迫る」
【血統診断】

マツリダゴッホ×タンチヒ系という組み合わせは、朝日FS(G1)2着のアルマワイオリが該当する。アルマワイオリは、他にもアーリントンC(G3)2着やニュージーランドT(G2)3着などがある仕上がりの早いマイラーだ。母マツリダワルツが盛岡競馬での活躍馬だったこともあり、一見血統的に地味な印象を持たれがちだが、母系には母父チーフベアハートを始め、母母父リアルシャダイ、母母母父ノーザンテーストと日本競馬を支えた一流の種牡馬が並んでいる。そして、何より特筆されるのが、3代母のダイナクレアーの存在だ。天皇賞馬サクラチトセオーや、エリザベス女王杯を勝ったサクラキャンドルなどが近親に並ぶ、日本でも屈指の牝系の一つである。従って、血統的見地から判断したロードクエストは、決して他のマツリダゴッホ産駒のような早熟のマイラーではなく、豊富な成長力を秘めている。大舞台を勝ち切るだけの底力も備えており、東京2400mも守備範囲だ。
≪結論≫
新潟2歳Sの勝ちっぷりや、前走のNHKマイルCでの走りを見る限り、ロードクエストが左回りで、なおかつ直線の長い東京や新潟で追い込む競馬を得意としていることは間違いないだろう。そういった面では、3戦3敗の中山から東京に舞台が替わるのは、この馬にとって大きなプラスであり、皐月賞8着からの前進も十分見込めそうだ。
気性面でもレース中にそれほどうるさい面は見せず、母方に流れるリアルシャダイやノーザンテーストの血を考えれば、マイラー傾向が強いマツリダゴッホ産駒でも2400mはこなせるはず。ベストとは言わないが、戦えるはずだ。
おそらくこの馬はNHKマイルC同様、後方、それも最後方に近い位置から直線一気を狙ってくると考えられる。ただ、日本ダービーのライバルたちが前走で届かなかったメジャーエンブレム以上の実力を秘めているのかは別問題として、少なくともNHKマイルCほどの速いペースは期待できない。そういった中での後方一気が困難を極めるのは述べるまでもなく、今年のメンバーであればなおさらだ。
そうなってくると、少なくとも勝負所では早めにポジションを上げて先頭集団を射程圏に入れたいところだが、逆に早く動きすぎた皐月賞では惨敗しているだけに、この馬本来の持ち味が殺されてしまう可能性もある。非常に難しいところだが、その中で乗り慣れた池添謙一騎手が騎乗停止なのは本当に痛いはずだ。代打騎乗の岩田康誠騎手の手腕に期待したい。
(監修=永谷 研(美浦担当))
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