GJ > 競馬ニュース > JRAの「強行開催」
NEW

JRAの「強行開催」に複数の騎手が怒り。「命にかかわる大問題」を”二の次”にした売上至上主義の闇とは

【この記事のキーワード】, ,
JRAの「強行開催」に複数の騎手が怒り。「命にかかわる大問題」を二の次にした売上至上主義の闇とはの画像1

「マジで、人と馬の命にかかわる大問題ですよ」

『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)の12月号に掲載されているインタビューで、そう口を開いたのは、関東リーディングで3位(11月17日現在)につけている吉田隼人騎手だ。

 この秋は菊花賞(G1)が開催された10月22日、天皇賞・秋(G1)の10月29日と2週続けて台風の影響により、歴史的な不良馬場となった。

 実際に菊花賞は史上5番目に遅いタイムで決着しており、これよりも時計が掛かったのは1946年まで遡る。また、天皇賞・秋も2000mに短縮された1984年以降で最も遅く、これまでの最遅だった1991年よりも4秒以上も遅い。

 馬場の高速化が進んだ昨今の競馬では考えられない時計。この日の競馬が如何に「異常な」つまりは「危険な状況」で行われたのかが窺える。

「馬が脚をとられたり滑ったりするんで、冗談抜きにヤバイですよ。乗ってる方は命がけ」

 10月22日は東京で騎乗していた吉田隼騎手だが、菊花賞が行われた京都だけでなく、東京も豪雨によって極めて危険な馬場になっていたようだ。

 不良馬場は馬券が荒れるから面白いという声もあるが、それは「見ている側」の意見。「恐怖感しかなかった」と、この日の競馬に参加した騎手の思いを代弁した吉田隼騎手のように、実際にレースに参加していた騎手からすれば文字通りの「命がけ」だったようだ。

 幸い、大きな事故にはつながらなかったが、それはあくまで結果論に過ぎないだろう。

JRAの「強行開催」に複数の騎手が怒り。「命にかかわる大問題」を”二の次”にした売上至上主義の闇とはのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
  3. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
  6. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
  9. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  10. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?