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2017.11.18 12:26
JRAの「強行開催」に複数の騎手が怒り。「命にかかわる大問題」を”二の次”にした売上至上主義の闇とは
文=浅井宗次郎

「マジで、人と馬の命にかかわる大問題ですよ」
『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)の12月号に掲載されているインタビューで、そう口を開いたのは、関東リーディングで3位(11月17日現在)につけている吉田隼人騎手だ。
この秋は菊花賞(G1)が開催された10月22日、天皇賞・秋(G1)の10月29日と2週続けて台風の影響により、歴史的な不良馬場となった。
実際に菊花賞は史上5番目に遅いタイムで決着しており、これよりも時計が掛かったのは1946年まで遡る。また、天皇賞・秋も2000mに短縮された1984年以降で最も遅く、これまでの最遅だった1991年よりも4秒以上も遅い。
馬場の高速化が進んだ昨今の競馬では考えられない時計。この日の競馬が如何に「異常な」つまりは「危険な状況」で行われたのかが窺える。
「馬が脚をとられたり滑ったりするんで、冗談抜きにヤバイですよ。乗ってる方は命がけ」
10月22日は東京で騎乗していた吉田隼騎手だが、菊花賞が行われた京都だけでなく、東京も豪雨によって極めて危険な馬場になっていたようだ。
不良馬場は馬券が荒れるから面白いという声もあるが、それは「見ている側」の意見。「恐怖感しかなかった」と、この日の競馬に参加した騎手の思いを代弁した吉田隼騎手のように、実際にレースに参加していた騎手からすれば文字通りの「命がけ」だったようだ。
幸い、大きな事故にはつながらなかったが、それはあくまで結果論に過ぎないだろう。
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