【覇王】キタサンブラックに「最初で最大の挑戦」! ジャパンCは「3歳世代」の勢いしか、難攻不落の牙城を崩せないか……

26日のジャパンC(G1)で、不動の本命として登場するキタサンブラック(牡5 栗東・清水厩舎)。その強さはまさに「現役最強」というに相応しく、残り2戦で引退となるだけあって、注目度は最高潮だ。
前走の天皇賞・秋は、夏の宝塚記念敗退もあってかその状態が不安視されたものの、出遅れながらもインコースを通り、直線でははやばやと先頭。その後は不良馬場に脚をとられた他馬は追いすがることすらできず、唯一伸びてきたサトノクラウンすらもねじ伏せ、勝利を収めた。武騎手の騎乗も素晴らしかったが、どんな環境でも力を発揮できるキタサンブラックの走りはやはり見事という他なかった。
ジャパンCでは、最大のライバルとされるサトノクラウンが、20日時点で鞍上未定の状況。仮に現在絶好調のM.デムーロ騎手が騎乗となれば最大のライバルとなるのは確実だが、いかんせん荒れた馬場を得意とする馬だけに、馬場次第の条件がつく印象は否めない。良馬場だった場合、キタサンブラックに肉迫できるかは疑わしい部分もある。
さらに、キタサンブラックには3歳秋から「叩き2戦目は全勝」というジンクスもある。3歳の菊花賞、4歳、5歳の天皇賞・春、そして去年のジャパンCと、G1競走6勝のうち4勝を2戦目で上げている。前走の激走後も状態面に不安がなく、一週前追い切りも上々というのも、今こそが充実した状態だからこそではないだろうか。連覇したこの舞台であれば、もはや不安など皆無に等しいのではないか。武豊騎手の負傷の状態は気になるところではあるが、あくまで馬だけを見れば、一切の心配はないだろう。
もはやこれまで戦い、そして勝ってきたライバルたちではとても太刀打ちできない、という可能性も大いある。心身ともに充実したキタサンブラックを相手に、勝つイメージはなかなか湧かないだろう。「一本かぶり」の人気になる可能性も十分だ。
もし、キタサンブラックを脅かすとすれば、やはり”波”に乗る3歳馬か。ここ最近の3歳馬の快進撃は、決して無視できるものではない。
先月末のスワンSを上がり馬サングレーザーが快勝すると、今月5日のアルゼンチン共和国杯では日本ダービー2着のスワーヴリチャードが古馬を置き去りにする快勝。これだけでも立派なものだが、12日には最強牝馬が集うエリザベス女王杯をモズカッチャンが制し、裏開催の福島記念をウインブライトが勝利、そして先週のマイルCSでは、皐月賞馬ペルシアンナイトが1着、サングレーザーが3着と、完全に古馬をねじ伏せてしまった。少々デムーロ騎手絡みが多いのは気になるが……。
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