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2017.11.21 18:57
レインボーライン「圧倒的3着馬」がジャパンCは危険度強? 「過去実績」に見る「スタミナ」のあるなし
編集部
その後札幌記念、菊花賞と上位に食い込んだため、距離延長も大丈夫、むしろ向いているという認識が浸透はしたが、そこからのジャパンC(2400m6着)、4歳になってからの日経賞(2500m4着)、天皇賞・春(3200m12着)、宝塚記念(2200m5着)は馬券に絡めていない。もちろん良馬場開催の影響もあるのかもしれないが、天皇賞・春のレースぶりはとりわけ不甲斐なかった。
昨年の菊花賞にしても、今年マイル路線で存在感を示しているエアスピネルが3着、勝ち馬のサトノダイヤモンドにしても今年の天皇賞・春後に「距離が長い」という意見が出されるなど、必ずしもステイヤーのレースではなかったことがうかがえる。近年の菊花賞は必ずしもスタミナのレースにはならないという見方が多いが、ライバルたちの動向を見てもその論理は的確といえるかもしれない。
その上で、レインボーラインが中距離以上を走ってからもっとも強いレースをしたのは、昨年の札幌記念と今年の天皇賞・秋。どちらも馬場が渋い2000mのレースだ。そして、唯一の重賞勝利がマイルのアーリントンC、さらに前述のようにNHKマイルCで3着の実績もある。
ここから導き出されるのは、あくまでも「雨や極めて悪い馬場を蹴散らす素養があるだけで、距離としてのスタミナはそれほどではない」という結論ではないだろうか。
抜きん出た能力がある馬を別にすれば、スタミナタイプが上位に来ることが多いジャパンC。この舞台がレインボーラインに本当に向いているのかは正直不透明と述べざるを得ない。天皇賞の走りから「距離延長も大丈夫なスタミナ型」、「菊花賞も走れたし問題ない」と結論づけるのは危険だ。本質的にはマイラーと見たほうが無難のように思える。
ただ、とにかくライバルたちが四苦八苦するレベルの「荒れた馬場」であれば、レインボーラインはどんな距離でも上位に来るような馬なのではないだろうか。「距離よりもまず馬場」という、ある意味極端なタイプである可能性も非常に高い。
今、レインボーライン陣営に必要なのは「雨乞い」なのかもしれない。そうなると、巨大な壁であるサトノクラウンあたりも大喜びするのだろうが……。
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