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JRA藤田菜七子「飛躍」の2017年。「未成年飲酒騒動」に揉まれながらも、女性騎手最多勝を更新。今年「勝ち星倍増」に至った陰に”師”の支え

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 その結果、10月には昨年の2倍となる12勝に到達し、女性騎手としての年間最多勝利記録を更新。結局、今年は14勝を上げる大躍進を見せた。

 ただ、その一方で”若さゆえ”の試練も味わった。

「今年の夏、同期の菊沢一樹騎手が未成年飲酒をした際、藤田菜七子騎手が同席していたことを『週刊ポスト』(小学館)が報じました。菜七子騎手が飲酒したという事実はなかったようですが、同期の未成年飲酒を黙認したとして、騎乗を自粛する事態に発展。新人騎手の中では知名度が極めて高い分、周囲のプレッシャーやバッシングは相当なものだったようです」(同)

 本人も認めている通り、もともと騎手としての実力に伴っていない知名度だけが独り歩きしている藤田菜七子騎手。そういった中での”スキャンダル”は20歳の女の子にとって、想像を絶する精神的負担になったことは述べるまでもないだろう。

 ただ、そんな中でも藤田菜七子騎手を支え続けたのが師匠の根本康広調教師だ。

 藤田菜七子騎手が「本当に偉大です。すごく話しやすい先生なので何でも話せる」(netkeiba.com内インタビューより)と全幅の信頼を寄せる根本調教師は、礼を重んじる中でも、とにかく明るさを忘れない人物。それ故に藤田菜七子騎手だけでなく、丸山元気騎手、野中悠太郎騎手と3人の若手を同時に育てるなど、”今時の若者”とのコミュニケーションはお手のものだ。

 また、騎手としてもメリーナイスで日本ダービーを勝ち、ギャロップダイナでは皇帝シンボリルドルフを破って天皇賞・秋を制覇するなど、「穴の根本」として玄人ファンを唸らせた存在。

 藤田菜七子騎手が「元ジョッキーですから、細かい心理などもわかって下さる」と話す通り、若手騎手からすれば偉大な名手だけに、騎乗面でのアドバイスも素直に受け入れやすい点も大きい。調教師として決して目立った成績を上げているわけではないが、菜七子騎手の成長の裏には師匠の精神的なサポートがあってこそなのだろう。

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