GJ > 競馬ニュース > レイデオロ「代打バルジュー」  > 2ページ目
NEW

京都記念(G2)レイデオロ「代打バルジュー」は大正解!?「不安要素」と囁かれるイタリアの名手が「マジになる」理由

【この記事のキーワード】, ,

 すでに2003年の朝日杯フューチュリティS(G1)を勝つなど、日本でも確かな実績のあるバルジュー騎手。だが、実は2015年と16年にJRAの新規騎手免許試験を受験しながら、いずれも不合格という辛い過去がある。

「バルジュー騎手は2002年の初来日以来、親日家として知られています。同じように日本競馬に惚れ込んで、JRAの騎手試験に合格した同郷のM.デムーロ騎手が今、大活躍していることもあって、以前から積極的に日本語の学習に取り組むなど相当努力しているとか……。

現在は簡単な会話ができるほど日本語をマスターしたようですが、それでもルメール・デムーロに続く”第三の男”となる壁は決して低くないようです」(競馬ライター)

 昨年はJRAが外国人騎手の短期免許の基準を引き上げた都合で来日が叶わなかったバルジュー騎手だが、国内に専念したことで再びイタリア・リーディングを獲得。今年は胸を張っての来日となるだけに、京都記念の勝利を通じて日本の競馬関係者にその手腕を大きくアピールしておきたいところだ。

 また、バルジュー騎手としてはレイデオロで勝利し、ピンチヒッターとしての役割を果たすことで”汚名”を返上しておきたい存在がいる。レイデオロの父キングカメハメハだ。

 現役時代8戦7勝という圧倒的な実績を残し、歴史的名馬の1頭に数えられるキングカメハメハ。だが、唯一の敗戦となる京成杯(G3)で手綱を握っていたのがバルジュー騎手だった。

 当時、まだ馬が本格化を迎えていなかったため「仕方のない敗戦」という擁護の声もあるが、やはり記録として自らが騎乗した時にだけ負けているのは印象が良くない。バルジュー騎手としては、その息子であり有力な後継種牡馬候補となるレイデオロを勝利に導くことで、14年前の借りを返しておきたいところだろう。

 昨年、バルジュー騎手がリーディングを獲得したイタリア競馬は相変わらず衰退の一途を辿ったままだ。サラブレッドの年間生産頭数は2014年に620頭を記録するなど1000を割って久しく(日本は約7000頭)、イタリアダービーやミラノ大賞といった国を代表するレースがG2に引き下げられるなど危機的な状況に瀕している。

 本人は「自分やミルコ(デムーロ)はオーナーサイドとの契約もあるし、そのまま母国で騎乗を続けても困窮する状況ではない。母国の苦しい経済状況から逃れるためにJRAの騎手を目指す訳ではないということだけは、ぜひ分かってほしい」と親日ぶりをアピールしているが、状況的にも1年でも早くJRA騎手として活躍したいこと明白。今年、3度目の受験があっても不思議ではないだろう。

京都記念(G2)レイデオロ「代打バルジュー」は大正解!?「不安要素」と囁かれるイタリアの名手が「マジになる」理由のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「6戦合計40馬身差」“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ殴り込み!? 妹は『ウマ娘』藤田晋オーナーが1億円超で落札の血統馬
  2. 【日本ダービー】武豊「35回目挑戦」で初のコンビ継続! シンボリクリスエスとも意外な接点…「連対率100%」はシュガークンに追い風か
  3. 悲願の舞台で「30連敗」戸崎圭太の夢叶うか?ステレンボッシュ、ジャスティンミラノと挑むオークスとダービー…「シルバーコレクター返上」に絶好チャンス
  4. G2降格ひとまず回避も「微妙な立ち位置」に変わりなし?キングカメハメハ、ディープスカイがダービー馬も…「役割を終えた感」を拭えないNHKマイルC
  5. JRAジャパンC(G1)ヨシオ「冷やかし出走」疑惑に西山茂行オーナー反論! 「何言っているんだ」最強馬決定戦の“珍客”に隠された陣営の思い
  6. 大物外国人騎手の来日でエージェントの「怪しい動き」も活発!? 好調ルーキーの裏でJRAから事情聴取も…関係者が「グレーゾーン」と危惧する行為の舞台裏
  7. エピファネイア「完全復活」はシナリオ通り!? 大駆けテンハッピーローズで重賞7勝目は早くも自己最高タイ。No.1種牡馬返り咲きへ超豪華ラインナップ
  8. ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
  9. 武豊「クラシック好走」の実力牝馬と新コンビ結成! 最多勝利新人騎手にも輝いた「かつてのホープ」が2度目の降板に
  10. JRAジャパンC(G1)「史上最高」アーモンドアイ参戦もまさかの低レベル!? コントレイル、デアリングタクトでもない…… 下馬評1番人気はあの馬