【ダイヤモンドS(G3)展望】フェイムゲーム登場!名物マラソンレースを制するのは?
数あるJRA主催のレースの中でも3000mを超えるレースの数は年間を通しても限られているが、17日(土)に東京競馬場で開催されるメインレースは3400mで争われるダイヤモンドS(G3)。東京競馬場の3400mというコース設定はこのレースのためだけに用意された条件で、年に1度しか使用されない。そんな特殊なレースに出走を予定している有力馬を紹介する。
ステイヤーとしてはすでに一流の実績を残しているフェイムゲーム(セ8、美浦・宗像厩舎)が頭一つ抜けた存在となりそうだ。すでに8歳になるベテランではあるが、2014年からこのレースへは毎年参戦しており2勝、2着1回と抜群の成績を残す。昨年こそ6着と期待を裏切る結果となってしまったが、東京競馬場での長丁場のレースではG2を含む重賞4勝を上げる活躍。高いコース適性があるだけに昨年の借りを返したいところだ。また、これまでとはローテーションを変更し同じくマラソンレースの一つであるステイヤーズS(G2)からの臨戦と勝負気配が漂う。前走では2着となったが3着馬には2馬身差を付けているだけに、最大のライバルであるアルバートが不在のここは負けられないレースとなりそうだ。
東京競馬場での長丁場を得意とするのはソールインパクト(牡6、美浦・戸田厩舎)も同様である。ここまで重賞勝利は無いものの、格上挑戦で挑んだ2走前のアルゼンチン共和国杯(G2)で2着になるなど、重賞制覇まであと少しのところまできている。今度こそという思いは強いはずだ。今年の初戦となった前走の日経新春杯(G2)では11着に敗れたが、スローペースの瞬発力勝負の競馬で直線が平坦なコース形態の影響もあって前に行った馬が全く止まらなかった。大敗明けでのレースとなるが、東京競馬場での2400m以上のレースは5戦して3着以内を外したことが1度も無い好相性のコース。叩き2走目、相性の良い舞台と、重賞初制覇に期待が持てる条件は揃っている。
函館記念(G3)以来の出走となるヤマカツライデン(牡6、栗東・池添厩舎)の走りにも注目したい。昨年の夏以来の再起戦となるが、長距離は2年前の丹頂S(OP)で見事な逃げ切り勝ちをしている。芝のレースへの転向後は徹底して逃げの作戦を取っており、他馬が折り合い重視のスローペースとなるようであれば絶好の展開となりそうだ。現時点では小倉記念(G3)への登録もありどちらに出走してくるかわからないが、こちらに出走するようであればマラソンレースでの大逃げという、面白い走りを見せてくれるはずだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!