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高知競馬10年間で「売上10倍」の快挙! かつてハルウララ騎乗の武豊騎手が「悲惨」と憂いた競馬場が「時代の風」に乗る

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 100連敗馬ハルウララに武豊騎手が騎乗することとなって大きな注目を浴びた際、当時の1着賞金は11万円。5着の賞金は6000円まで落ち込んでいた。獲得賞金の5%を収入とする騎手なら、わずか300円である。この状況に胸を痛めた武豊騎手は「同じ騎手として、あまりに酷な見返り」と沈痛な気持ちを語っていた。

 まさに廃止寸前の崖っぷちだった高知競馬。ただ、そこからの高知県競馬組合のなりふり構わぬ”足掻き”は多くの人々の胸を打った。

 実はハルウララが起こしたブームも、組合が積極的に本馬の存在を全国のマスコミに売り込んだ結果であり、勝手に火が付いたわけではない。また、高知競馬唯一のJRAとの交流重賞・黒船賞(G3)を開催するために、タル募金ならぬ「かいばおけ(飼い葉桶)支援金」まで行った。恥も外聞もない組合の取り組みを批判する声もあったが、成果は確実に上がっていた。

 それでも結果的に当時の高知競馬は、2008年には再び赤字に転落するほど悲惨な状況だった。だが、一定の成果が見られたため当初「赤字で廃止」となっていた方針は、負債精算の際に確保した「財政調整基金」を取り崩すことで、なんとか存続に繋がったのである。

 そんな組合の”執念”が功を奏した。

 前出の記者の話通り、オッズパークやJRAの馬券購入システムを利用できるようになるなど、2012年頃からインターネットを通じた馬券購入システムが普及。廃止が相次いでいた地方競馬は急速に息を吹き返し、高知競馬はその波に完全に乗った格好だ。今では、かつて武豊騎手が憂いた各レースの賞金も年々回復、向上を見せている。

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