
【徹底考察】宝塚記念(G1) サトノノブレス「鳴尾記念快勝は、昨年覇者と同パターン。『新必殺ローテ』確立には”阪神マイスター”の力が必須!」

『考察』
前哨戦の鳴尾記念(G3)に勝った勢いで春のグランプリに挑戦するサトノノブレスだが、この豪華メンバーに入ってしまうと、どうしても目立たない存在になってしまうようだ。
それも仕方がない。すでに重賞4勝を数える強豪ながら、G1挑戦は2013年の菊花賞2着以降はことごとく敗れ続け、掲示板にさえ載った経験がない。これだけのメンツが集ってしまうと、軽視されても仕方のないところだ。
しかし、前走鳴尾記念1着馬を侮ってはいけない。何せ、昨年はこのローテーションから来たラブリーデイが6番人気で優勝している。
その前走の鳴尾記念だが、メイショウナルトが1000mを59秒ジャストの流れで引っ張る中、サトノノブレスは好位の4番手を追走。3、4コーナーの勝負所で1番人気のヤマカツエースと共に、外から馬体を併せるように進出。
直線に入るとヤマカツエースが脱落するのを尻目に、今度はパッションダンスを競り落とし、しぶとい伸び脚で先頭に立つ。最後の最後でステファノスの強襲にあったが、先頭のままゴールを駆け抜けた。
ラスト200mこそ12.2秒に落ち込んだが、1000mの通過からそれまではずっと11秒台を連発する厳しい流れ。それを前から押し切ったのだから、やはり力がある証拠だ。走破時計の1:57.6は、昨年のラブリーデイよりも1.2秒も速いレコードだったが、それは開幕週ということでオマケ程度に受け止めておきたい。
鞍上を務める和田竜二騎手は、先週7勝と絶好調。本人は「乗り馬に恵まれただけ」と謙遜しているが、開幕週からずっと阪神で乗り続け、今の馬場の特徴を深く理解できていることも快進撃の要因の一つに違いない。実際に先週の日曜のメインレースでは雨の中、一頭だけ内に突っ込み、単勝1.7倍のクイーンズリングを破ってみせている。
今度こそG1で本領を発揮したいサトノノブレスにとって、この上ない相棒になりそうだ。
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