真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2018.06.13 09:35
宝塚記念(G1)「29連敗」サイモンラムセスは何故「大変身」を遂げたのか? 1000万下大苦戦からのG1挑戦。キタサンブラックとの意外な共通点とは
編集部
その”兆し”が見えたのが、次走の琵琶湖特別(1000万下)だ。これまえ3勝ながら2着13回、3着11回と堅実な末脚が持ち味だったサイモンラムセスだが、ここでいきなり脚質をキャリア初の「逃げ」に転換。
小牧騎手の言葉を借りるなら「(他馬と)競り合う中で頭が上がってきたり、ハミが抜けたり」する前に、最初から先頭に立つことで他馬と競い合わない作戦だ。
これがズバリ的中。琵琶湖特別こそ4着に敗れたが、レース後「4コーナーの手応えが良かったのに、勝った馬が持ったままだったのでガッカリ」と確かな手応えを感じている様子だった。そして、続く前々走の1000万下を8頭中7番人気という低評価を覆し、なんと4馬身差で圧勝。
勢いに乗った陣営は連闘策を敢行し、先述したグリーンSも2馬身差で逃げ切ってしまったというわけだ。
このまま一気にG1制覇……というのはムシが良すぎる気もするが、何事も”勢い”の付いた時が勝負所なのは間違いない。有力馬の相次ぐ回避に「史上最低のメンバー」と揶揄されている今年の宝塚記念だが、サイモンラムセスの陣営にとっては好都合でしかないだろう。
「メンバーを見渡した限り、ハナにこだわりを持っていそうなのはサイモンラムセスしかおらず、ほぼ間違いなくこの馬がペースの主導権を握りそうです。
低調なメンバーになってしまった今年の宝塚記念ですが、腐ってもG1。前走が条件戦なのは当然、この馬だけ。ただ、逃げに転身したここ2戦は非常に強い内容でした。格下だと思ってノーマークで行かせると、もしかしたら、もしかするかもしれませんよ。」(競馬ライター)
実はこのサイモンラムセス、逃げ馬となったここに来てのあまりの変貌ぶりに、一部のファンから「キタサンブラックなのでは」とウワサされている。昨年、多くのファンに惜しまれつつ引退した歴史的名馬がサイモンラムセスの立場を借りて、惨敗を喫した春のグランプリに”忘れ物”を獲りに来たというわけだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
- C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
- “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
- 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
- J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- テーオーロイヤル、ドゥレッツァの骨折も無関係ではない!? タイムトライアルのような京都の高速馬場…宝塚記念前の「怪時計連発」に懸念の声
- JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
- 「叩かれるのが嫌ならSNSすんなよ」斎藤新にSNSの洗礼!? 注目の若手がそれでも大事にしたいこと…「美肌の秘訣」に商品メーカーも反応
- 「絶妙ラップ」でメジロパーマー以来32年ぶり快挙!成績不振&名伯楽からの卒業…ピンチをチャンスに変えた「花の35期生」新人王