
【函館SS(G3)展望】武豊ダイアナヘイローにセイウンコウセイ&ナックビーナスが仁王立ち!? サマースプリントシリーズ開幕戦を制するのは?
今週末からは函館競馬場での開催も始まりいよいよ本格的な夏競馬の季節となるが日曜日のメインレースでは函館SS(G3)。今年は高松宮記念(G1)組が多数出走を予定しているが、昨年の上位馬4頭も出走登録するなど例年以上の好メンバーで楽しみな1戦となりそうだ。また、夏競馬を通して争われるサマースプリントシリーズの開幕戦となるこのレースを制して、勢いに乗るのはどの馬かにも注目が集まる。
セイウンコウセイ(牡5、美浦・上原厩舎)にはG1馬としての意地がある。昨年の馬場が渋った高松宮記念(G1)を好位で折り合うと、直線は馬場の真ん中を堂々と抜け出しての快勝だった。そのレースぶりからスプリント戦線の中心としての活躍を期待されたが、その期待に応えることができない時期が続いた。しかし、今年のシルクロードS(G3)で2着と久しぶりに重賞での好走をすると、2走前の高松宮記念(G1)では6着だが勝ち馬から0.3秒差の惜しい競馬をしている。前走の京王杯SC(G2)は12着に敗れているが1400m戦の重賞では距離が持たないところがあるようで、昨年のスワンS(G2)でも14着の2桁着順となっている。昨年は期待されながらも4着と悔しい思いがあるだけに、今年こそは結果を残したいレースとなるだろう。
前走の高松宮記念(G1)で3着とG1でも戦える力を示したナックビーナス(牝5、美浦・杉浦厩舎)は例年よりも早い夏競馬への参戦となる。今年はカーバンクルS(OP)での勝利を始めとしシルクロードS(G3)の5着、オーシャンS(G3)では2着と掲示板内を外していない安定感のあるレースを続けている。ここまで12戦して着外となったのが3回だけという得意な条件である右回りの芝1200m戦は負けられないレースとなりそうだ。洋芝に対する適性という面で見ても、札幌競馬場で開催されるキーンランドC(G3)へ出走して一昨年は5着、昨年は3着とまずまずの結果を残している。不安も少なく初めての重賞制覇へ向けての視界は良好。出走予定馬の中では一番勢いに乗っている存在だけに、どのようなレースをしてくれるのか注目したい。
昨年の優勝馬であるジューヌエコール(牝4、栗東・安田厩舎)だが、近走は結果が伴わず厳しい戦いが続いている。2歳時には3連勝でデイリー杯2歳S(G2)を制している実力馬だったが、初めてのスプリント戦、古馬との対戦と不安な点もあった昨年のこのレースで斤量50㎏を活かして快勝。内容的にも直線で鋭く抜け出してレースレコードを更新する強い競馬。復活を目指すにはうってつけの舞台、今年は斤量面で恵まれないので昨年以上に実力が問われるが、高い適性を示したレースを連覇することはできるだろうか。
PICK UP
Ranking
17:30更新東京ダービー(S1)JRA勢「大侵略」にTCKが対応策! 物議醸した「バルダッサーレ方式」アウトも根本的解決とは言えず……
JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「存在自体が奇跡」常識外の”近親交配”で生まれた怪物・エルコンドルパサーの強さと「伝説のG2」
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?