
宝塚記念(G1)ミッキーロケット優勝で「史上最弱世代」返上!? サトノダイヤモンドら「完全終了」の一方、”脇役”たちの才能開花
それも単純に「谷間の世代」というだけでなく、3歳時の期待が大きかった分、その反動も大きく裏切られたファンからは「史上最弱レベル」とまで揶揄された。
しかし、今年の上半期はその「史上最弱レベル」の烙印を押された5歳世代が気を吐いた。
G1開幕戦となるフェブラリーSこそ、ノンコノユメの乾坤一擲の走りの前にキタサン世代の層の厚さを見せつけられた。だが、3月の5歳勢では高松宮記念でファインニードルが新スプリント王に。
大阪杯で大将格のサトノダイヤモンドが沈んだ一方、勝ったスワーヴリチャードを筆頭に4歳世代に1、2、3を決められた際は「5歳世代の時代は完全に終わった」と思われていたが、天皇賞・春でレインボーラインが”魂の走り”で6歳シュヴァルグラン、4歳クリンチャーとの接戦を制した辺りから潮目が変わった。
続くヴィクトリアマイルでも5歳馬のジュールポレールが、4歳馬のリスグラシューを破ってG1初制覇。安田記念こそまたも4歳勢に圧倒的な力を見せつけられたが、締めくくりとなる宝塚記念をミッキーロケットが勝ったことで、この上半期の古馬G1は6歳1勝、5歳4勝、4歳2勝と5歳世代が大きく存在感を発揮する結果となった。
「天皇賞・春にしても、宝塚記念にしても決してベストメンバーでなかった分、当然賛否両論はあると思いますし、大阪杯や安田記念に集った4歳トップクラスの馬たちの能力を考えれば、5歳世代が苦しい立場にいることは明らかです。昨年のダービー馬レイデオロも秋には巻き返してくるでしょうし。
しかし期待された昨秋、スプリンターズSから有馬記念まで、芝の古馬G1を1勝もできなかったことを考えると、この上半期の4勝は『驚きの結果』と述べざるを得ません。
1つの特徴として世代間での『勢力図の塗り替え』が挙げられますね。サトノダイヤモンドやマカヒキなどが限界を見せている一方で、レインボーラインやミッキーロケットといったクラシックでは頂点に手が届かなかった”脇役”が成長して、同世代のトップホースを逆転。G1で結果を残し、5歳世代の層の厚さを示したと思います」(競馬ライター)
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