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JRA新種牡馬キズナ産駒「大量購入」オーナーはやはりアノ人! 「次の夢」期待を込めるのも当然か

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 7月17日、セレクションセールが北海道市場(新ひだか町)で開かれた。1歳馬193頭が上場され149頭が落札された。今年は上場頭数が少なかったものの、それでも売上は21億7440万円、売却率は77.2%となった。日本の競走馬市場は好調を維持している。

 さて、話題になったのがこのセレクションセールで、ノースヒルズ軍団を率いる前田幸治氏がキズナ産駒を5頭購入したことだ。

 実は、今回のセレクションセールで前田氏がキズナ産駒を購入したことに驚く必要はない。日本最大のセリ市である昨年のセレクトセールの2日目(当歳馬の部)、ノースヒルズ軍団はキズナ産駒を4頭購入している。この時、前田氏は「キズナの子どもには思い入れがあるから、ディープインパクトの後継種牡馬になってほしい」と語っている。

 キズナの父はディープインパクト、母はキャットクイル。キズナの姉は牝馬2冠を達成し、エリザベス女王杯も勝ったファレノプシス 。キャットクイルの母Pacific Princessは米G1勝ち馬で、ナリタブライアンの母であるパシフィカスを産んでいる。日本の競馬ファンにとって、キズナは夢を持たせてくれる血統だ。

 ノースヒルズ軍団に初のダービー制覇をもたらしたキズナは、前田氏にとって大きな夢の実現を期待させる種牡馬であるはずだ。もちろん、大きな夢とは父子2代での日本ダービー優勝であり、キズナの果たせなかった凱旋門賞制覇だろう。

 キズナは9億円でシンジケートが組まれ、2016年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りした。種付け料は250万円(現在は350万円)で、初年度から269頭に種付けしている。キズナを管理した佐々木晶三調教師は、かつてデイリースポーツの記事で、キズナの受胎率の高さに触れ「ノースヒルズグループ全体で既に21頭受胎していると聞いている」と語っていた。

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