JRA最強牝馬ウオッカの仔タニノフランケル「覚醒」4馬身差圧勝!17冠ベビーの世界的良血馬に「サイレンススズカ2世」襲名
※画像:タニノフランケル/『競馬つらつら』より期待の超良血馬が「自分探し」の旅を終え、ついに覚醒の時を迎えた。
19日に小倉競馬場で行われた西部スポニチ賞(1000万下)は、2番人気のタニノフランケル(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)が4馬身差の圧勝。後続に影も踏ませぬ”圧逃的”で、秋のG1戦線に大きく名乗りを上げた。
父が14戦14勝(G1・10勝)で「21世紀最強馬」と名高いフランケル。母が牝馬として64年ぶりに日本ダービー(G1)を勝った他、G1・7勝を上げて史上最強牝馬の一頭に挙げられるウオッカ。
両親合わせて「17冠ベビー」となるタニノフランケルだが、日本だけでなく、世界が注目する超良血馬のここまで成績は、そのあまりにも大き過ぎる期待に応えられているとは言えないものだった。
しかし、春のクラシック戦線の壁に跳ね返された夏の一戦で、ついに「開花」の時を迎えたのかもしれない。
7頭立ての芝1800mのレースで、最内枠から勢い良く飛び出したタニノフランケルは、そのままハナに立って主導権を握る。気持ち良さそうに先頭を快走すると、馬群は一気に縦長に。
しかし、1000m通過が59.5秒というやや速いペースだったにも関わらず、最後の直線を迎えてもタニノフランケルに失速する気配はまったくない。結局、追いかけた後続の馬たちの脚が先に上がり、最後は馬なりのまま4馬身差で圧勝した。
「陣営とも話して、引っ張ることなく自分のペースでレースを運ぼうとこのレースに臨みましたが、強いレースを見せてくれました。最後まで止まる気配はありませんでした。跳びが大きいのであまり速い感じはしませんでした。切れるタイプではないのでこういうレースが合っているのではと思います」
レース後、鞍上の幸英明騎手がそうコメントした通り、この日のタニノフランケルは実に気持ち良さそうに走っているように見えた。これで9戦3勝となったが、スタートからハナに立って逃げた場合は3戦3勝の負けなしだ。
陣営も試行錯誤を経て「きっちりと折り合いを付けて馬群の中でレースをさせるよりも、今回のように馬の気ままに走らせた方が、能力を存分に発揮できる」という結論にたどり着いたのだろう。
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