
【小倉2歳S(G3)展望】3連勝のかかるシングルアップ!重賞制覇で若きスピードスターとなれるか?
小倉競馬場での開催最終日となる2日(日)のメインレースは、2歳馬のスピード自慢の激突となる小倉2歳S(G3)。短距離重賞らしく出走予定馬のほとんどが1200m戦を勝ち上がってきたスピード自慢が集まった。この中からスプリント路線を牽引する存在となる馬は誕生するだろうか。
今後も含めてもっとも期待がかかるのはシングルアップ(牡2、栗東・寺島厩舎)となりそうだ。6月のデビュー戦では5番手から先頭を見る競馬でレースを進めると、直線の入り口付近から進出を開始。あっさりと抜け出して先頭に立ち、阪神競馬場の急坂をものともしない力強い走りで後続を引き離しての快勝となった。前走のフェニックス賞(OP)では初戦とは違ったレース内容で、好スタートからハナを奪うとそのまま逃げる展開に持ち込んだ。レースは逃げ馬にとって決して楽ではないハイペースとなったが、直線に入っても失速することなく押し切り勝ち。2カ月ぶりの実戦でもしっかりと結果を残し、2連勝を飾った実力は当然ながら上位の存在。一叩きされた今回は上積みが期待できる。不安要素を上げるとすれば新馬戦が10頭、フェニックス賞(OP)が7頭といずれも少頭数でのレースだったので、初の多頭数レースに対応できるかという点だ。しかし、今後に向けての重要な試金石となるレース。しっかりと結果を残しておきたいところだろう。
アーデントリー(牡2、栗東・川村厩舎)は巻き返しを狙う。スタートセンスの良い馬で、2戦続けて好スタートから先行する競馬が出来ていることは、小回りで直線が平坦な小倉競馬場では大きな武器となりそう。前走のフェニックス賞(OP)ではシングルアップに0.4秒差を着けられたが、直線で外に膨らんだ直後に離されているだけに、実力を出し切って負けたとは考えにくい。実際に新馬戦では直線での叩き合いを制する勝負根性を見せており、競り合う展開となれば勝機はありそうだ。持ち時計でみても新馬戦が1分10秒4だったのに対し、前走は1分08秒8と大幅に詰めている。同条件の小倉競馬場での1200m戦はすでに3戦目と慣れた舞台でさらなる前進に期待が持てるはずだ。
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