GJ > 競馬ニュース > 【上半期プレイバック】3歳牡  > 2ページ目
NEW

【2016上半期プレイバック】3歳牡馬編「キラ星の如く現れた多くの俊英。『史上最強世代』襲名は、あの名騎手の一言から始まった」

【この記事のキーワード】, ,

3月

satonodaiyamond0322.jpgサトノダイヤモンド(JBISサーチ公式サイトより)

 サトノダイヤモンド中心にクラシックが回りつつある中、その”対抗馬”探しとなった今年の弥生賞(G2)。朝日杯FSでハイレベルな勝負を繰り広げたリオンディーズとエアスピネル、そして若駒Sを異次元の末脚で制したマカヒキを加えた「3強」の構図が描かれた。

 しかし、レースは「3強」の中では2番手評価のマカヒキが完勝。それも弥生賞史上初めて2分を切るレースレコードを記録。休み明けながら見せ場のある敗戦となったリオンディーズの評価も、より盤石となった。

 さらに、2頭に完敗を喫したエアスピネル。主戦の武豊騎手の発言がすべてを表していた。

「不思議な感覚です。いいレースができて、馬自身は最後までしっかり走っています。普通なら勝てるレベルの内容で3着でした。今年の馬たちは強い」

 日本最高の名手のこの言葉を受けて、粒ぞろいだった今年の3歳世代が「史上最強世代」と呼ばれ始めたのである。

 その一方で、弥生賞と比較して低レベルなメンバーしか集まらなかったスプリングS(G2)。上がり馬の『マウントロブソン』が制したものの、期待されたロードクエストの凡走もあり、クラシック戦線とは関連の薄い低調な評価に終始した。

4月

 武豊騎手騎乗の『ラニ』が史上初めてUAEダービー(G2)を制覇。そのまま、北米クラシック3冠に挑戦することが発表された。一方、日本の毎日杯(G3)ではスマートオーディンが再び豪脚を見せて完勝も、コース適性を重視して皐月賞へは向かわない決断を下した。

 迎えたクラシック第1弾の皐月賞。1番人気に推されたのは、きさらぎ賞を圧勝したサトノダイヤモンドだった。続く2番人気に2歳王者リオンディーズ、3番人気が弥生賞を制したマカヒキ。ここまでが単勝2.7~3.7倍にひしめく「3強」を形成。4番人気のエアスピネルの単勝でさえ16.1倍と、それ以下の馬たちは大きく水をあけられた。

 だが、皐月賞を制して世代の中心に躍り出たのは、8番人気の伏兵ディーマジェスティだった。勝ちタイムの1:57.9は皐月賞レコード。まさに「史上最強世代」という評価に相応しい、壮絶なレースだった。

【2016上半期プレイバック】3歳牡馬編「キラ星の如く現れた多くの俊英。『史上最強世代』襲名は、あの名騎手の一言から始まった」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  3. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
  4. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  5. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  6. 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
  7. 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
  8. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  9. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  10. 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶