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JRA川田将雅「騎乗停止」も”ノーペナルティ”の謎……「前例」武豊が切実に訴える欧州と日本の競馬を取り巻く環境問題

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 この夏、英国遠征を行った川田将雅騎手が、3日に海外渡航届の期間を終え、間もなく帰国する。

 一昨年のドバイシーマクラシック(G1)で日本のドゥラメンテを負かしたことで知られる、世界王者ポストポンドを管理したロジャー・ヴァリアン調教師からの「招待」という名目で、約2カ月間の遠征を行った川田騎手。

 現地英国でしか知ることのできない数々の貴重な経験を積んだことは間違いないが、「鞭の使用による騎乗停止処分」もある意味では、その1つといえるだろう。

 JRA(日本中央競馬会)の発表によると、川田騎手は8月25日に英国で行われたレースにおいて、ゴール手前で「馬に反応の時間を与えずに鞭を使用した」ことにより、BHA(ブリティッシュ・ホースレーシング・オーソリティー)から8月29日及び9月10日から12日までの騎乗停止処分が下されている。

 しかし先述した通り、川田騎手は3日に海外渡航届の期間を終え、日本に帰国する予定だ。

 日本では9月10日から12日までは「平日」であり、川田騎手のスケジュールに大きな影響はない。9月9日に行われるセントウルS(G2)には、春のスプリント王ファインニードルで出走予定だが「問題なく騎乗できる」という。

 つまり、実質的には「ほぼノーペナルティ」ということになるが、果たしてこんなことがまかり通るのだろうか。

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