【2016上半期プレイバック】3歳牝馬編「史上まれに見るハイレベルな争いとなった『3強対決』決着は秋の秋華賞へ」
2016年初頭
メジャーエンブレム(競馬つらつらより)年頭の勢力図は、完全に2歳女王『メジャーエンブレム』の「一強」だった。年末の阪神JF(G1)を1番人気に応え2馬身差で完勝。舞台設定が同じクラシック第一弾・桜花賞(G1)に向けては、すでに「通過点」といわれていた。
そのメジャーエンブレムを追いかける立場にいたのが、阪神JFで2着した『ウインファビラス』。そして、アルテミスS(G3)でメジャーエンブレムに唯一の土を付けた『デンコウアンジュ』の2頭。だが、どちらも阪神JFでは完敗を喫しており、打倒メジャーエンブレムの期待は、これから台頭する未対戦組に委ねられていた。
1月
まず、打倒メジャーエンブレムに名乗りを上げたのは、シンザン記念(G3)で牡馬を相手に2着したM.デムーロ騎乗の『ジュエラー』だった。特に最後の末脚は際立っており、これまでシンザン記念で連対したジェンティルドンナ、ダイワスカーレット、シーキングザパールといった一流の名牝を彷彿とさせるような大物感を漂わせていた。
さらに翌週の紅梅S(OP)。1番人気に推された『シンハライト』と池添謙一騎手が、出遅れながらも豪快に差し切り勝ち。これまでもスティルインラブ、スイープトウショウ、メイショウマンボなどを送り出している出世レースから、また一頭名牝の誕生を予感させた。
2月
こちらも出世レースとなるエルフィンS(OP)では、武豊騎手の『レッドアヴァンセ』が上がり3ハロン33.3秒の末脚で快勝。兄弟が毎年のようにマイルの重賞戦線を賑わしながらも、G1には手が届いていないエリモピクシーの一族。末妹の桜花賞制覇の期待は当然の如く高まった。
こうして着々と”反メジャーエンブレム連合”が形成されようとしていた時、それらすべてを黙らせたのが、他ならぬメジャーエンブレム自身だ。
2月末のクイーンC(G3)。他馬よりも1kg重い斤量を背負いながらも、桜花賞獲りに向けての前哨戦に挑んだメジャーエンブレムは、単勝1.3倍という絶対的な支持を集めた。そして、スタートから”わずか”1:32.5後、その結論が何一つ間違っていなかったことが証明される。
2着以下を5馬身以上ちぎり捨てたレコードタイムの”圧逃劇”を前に、もはやメジャーエンブレムの桜花賞制覇を疑う声は皆無に等しい状況となりつつあった。
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