
JRAジャパンC(G1)「追い切り診断」アーモンドアイより強烈な「アノ馬」の動きに鈴木和幸熱視線

1番人気まで予想される3歳牝馬3冠のアーモンドアイ。3冠達成後は放牧似出て、11月8日に帰厩、11日から先週までに時計3本とすこぶる順調にきた。今週はもう強く追う必要はないとの判断から、6Fから流し加減で行き、直線もルメールが感触を確かめるように軽く仕掛けただけ。このため時計は、ウッド6F84秒0-39秒1でしかないが、先行相手を3馬身突き放したラスト1Fは12秒4の、美浦ウッドとしては破格の12秒4の速さ。きびきび感満点の動き、反応の素早さをふくめ、もはやレースを待つばかり。
ウインテンダネスは、ウッド6F82秒5-38秒0-11秒8,併走で半馬身ほど遅れたが、目いっぱいに打ったわけではなく、動きも悪くなかった。体調に異変はなく、自身としては上々の仕上がり。ただ、この相手で前走からのプラスアルファがないとなると、単騎逃げがとれても苦戦は免れまい。
ガンコは、坂路で53秒0-38秒6-12秒7を馬なり。大きな変わり身こそないが、元気はつらつ、仕上げに狂いはない。2連勝当時のデキに近づいたと判断してよかろう。
前走の天皇賞(秋)で3着と、復活ののろしを上げたキセキ。以後の1ヶ月の間に長短時計7本と意欲むき出しに乗り込んできた。今週はウッドで単走、馬なりで6F84秒4-38秒5-11秒9の総仕上げ。これまでとの違いは自らハミをとり、鞍上がなだめるのに苦労するくらいの気合いが入ってきたこと。かといって引っ掛かっているわけではなく、これぞまさしく完全復調の証し。私には復調を通り越して、4歳秋の成長さえ見た気がする。
すでに7歳となったサウンズオブアースだが、衰えはまったくなく、14日にはウッド6F797-36秒4-11秒7の猛時計を出している。今週も併せ馬で6F81秒0-37秒7-11秒9、このタフネスぶりには驚かされるが、気になったのは以前にもまして追われての反応に鈍さがあったこと。それでなくてもいまだ2勝と勝ち味に遅い馬、勝ち負けは望めまい。
調教は動かないタイプのサトノクラウン。今週もウッド5F70秒4-40秒0-13秒1と平凡で、アピールできるものがなかった。レースになれば一変することもある昨年の宝塚記念馬ではあるが、ここ一連の成績が成績だけに道悪になったときの大穴の評価まで。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客