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JRAジャパンC(G1)「追い切り診断」アーモンドアイより強烈な「アノ馬」の動きに鈴木和幸熱視線

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 京都大賞典でついに復活Vを飾ったサトノダイヤモンド。この中間の併せ馬3回を含む時計8本の猛ゲイコを見ると、さらに体調アップしている。その論より証拠が今週の追い切りで、ウッド4F52秒1-37秒4-11秒4で3馬身の先着。それもほとんど追ったところがなく、馬が乗り手を促さんばかりの気力の充実、これほど闘志あるダイヤモンドは見たことがない。前走以上に走れることを保証しよう。

 5ヶ月ぶりの京都大賞典をひと叩きされて、その変わり身が期待されるシュヴァルグラン。これを立証するように、先週15日はウッド7F95秒9-37秒0-11秒6の圧巻ゲイコ。ひと叩きの成果歴然である。今週の坂路では54秒0ー38秒6ー12秒8で併入するのがやっとだったが、まぶしいばかりの毛づやと馬体の張りに好調さがはっきり。ジャパンC連覇への準備万端整った。

 天皇賞(秋)でよもやの出負け、1番人気で10着にズッコケてしまったスワーヴリチャード。中間はウッド6Fからの速め2本と、坂路2本の軽めで巻き返しを策してきた。そして、元気あふれる動きには不気味さがあったのだが、今週は馬なりに終始で6F85秒2-39秒1-12秒3どまり。いかに予定通りとはいえ、いささか軽すぎる気が。前走大敗のダメージがあるのではないかが懸念される。

 ノーブルマーズは、坂路で54秒2-39秒7-12秒8を強め。いかにも平凡な時計、動きで、これといった変わり身は見られなかった。少なくとも目黒記念2着、宝塚記念3着時のデキにはない。

 4カ月ぶりだったとはいえ、札幌記念で10馬身も離された13着に惨敗したミッキースワロー。今回も再び3カ月ぶりで、この大一番にテッポウ使い。時計を6本マークはしてきたが、いずれも馬なりで強く追えない。今週も併せ馬を敢行したものの、前半をセーブしての上がり中心で、しまいもG寸前で気合いをつけた程度。一応は先着しても、ウッド6F85秒8-40秒1-12秒9では物足りなさいっぱい。

●競馬評論家・鈴木和幸

 競馬記者歴45年、競馬評論家。ダービーニュース時代には、TBSのテレビ番組「銀座ナイトナイト」にダービー仮面として出演。メインレース予想7週連続的中の記録を作った。日刊現代では、本紙予想を20余年にわたって担当。58年にその日の全レースを的中させるパーフェクト予想を本誌予想として初めて達成。日刊・夕刊紙の本紙予想では初の快挙。

 著書に「競馬ハンドブック」「競馬・勝つ考え方」「競馬新聞の見方がわかる本」「まるごとわかる 競馬の事典」「勝ち馬がわかる競馬の教科書」(共に池田書店刊)「競馬◎はこう打つ」(日本文芸社刊)「距離別・コース別・競馬場別 勝ち馬徹底研究」(ぱる出版刊)「図解競馬の参考書」(宝島)など多数。「勝ち馬がわかる競馬の教科書」は競馬書籍としては快挙とも呼べる、約6万部を発行している。

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