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「下剋上」へ超良血馬続々……厩舎史上「最強の布陣」を従え、名牝ショウナンパンドラを送り出した関西の「新鋭厩舎」が来年のクラシックを狙う

shounanpanndora.jpgショウナンパンドラ(競馬つらつらより)

 矢作芳人、角居勝彦、藤沢和雄、音無秀孝、国枝栄、堀宣行……これらは現時点(7月18日現在)の調教師リーディングの上位6傑だが、すでに何年も前から競馬界を牽引し続けている大御所ばかりである。

 結果を残している厩舎に優れた馬が次々と流れる仕組みがある以上、上位陣の牙城を崩すのはそう簡単なことではない。現役が一般的な定年より10年は長い70歳まで認められているのだから、毎年代わり映えしない数名の調教師が覇権を争い続けている現状も、ある意味当然の結果といえる。

 だが、そんな中でも希少ながら “若い芽”は確実に育っている。

 今年、デビュー6年目を迎えた栗東の高野友和調教師は、まさに日本競馬の次世代を担う若手のホープの一人だ。

 高野厩舎といえば、なんといっても昨年のジャパンC(G1)を制したショウナンパンドラが有名だが、今年になってもクルーガーがマイラーズC(G2)を勝つなど、年を追うごとに層が厚くなっている印象を受ける。

 特筆すべきは今年の3歳馬の成績で、トップクラスこそきさらぎ賞(G3)2着のレプランシュや、若葉S(OP)で2着して皐月賞(G1)に出走したナムラシングン程度で留まったが、小粒なメンバーを上手くやりくりした全体的な成績は極めて優秀だ。

 現在厩舎で管理している3歳馬は28頭いるが、なんとその半数にあたる14頭がすでに勝ち上がりを決めている。例えば、リーディング3位の藤沢厩舎の3歳馬にはオークス(G1)2着のチェッキーノがいるが、それでも勝ち上がっているのは20頭中10頭。これだけをみても高野厩舎の健闘が窺える。

 そんな高野厩舎だが、今年の2歳馬は間違いなくショウナンパンドラ以来の3歳G1獲りを狙えるラインナップである。

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