昨年、驚愕の『2000万』馬券!ヴィクトリアマイル(G1)は今年も大荒れか!?その「見極め方」と「狙い馬」マニュアル
「春の女王決定戦」として2006年に創設されて以来、今年で11回目を迎えるヴィクトリアマイル(G1)。今年も昨年の2冠牝馬ミッキークイーンや、ジャパンC(G1)を勝ったショウナンパンドラなど、現役トップクラスの牝馬が顔を揃えた。
しかし、今年は「誰が勝つのか」ということよりも、むしろ「高額配当が出るのか」で話題を集めているようだ。
何故なら、ヴィクトリアマイルは昨年、JRA史上歴代3位となる「3連単20,705,810円」という超高額配当が飛び出したレースだからだ。「3連単20,705,810円」とは『2000万馬券』、つまりは「20万倍」ということになる。
無論、そんな歴史的な高額配当がそうそう出るものではない。しかし、実はこのヴィクトリアマイルというレースは「荒れやすいレース」として有名で、過去にも東京では絶対的な強さを誇ったウオッカが破れたり、2007年には「228万馬券」も飛び出している。その見事な荒れっぷりは、一昨年の「40万馬券」が平穏決着と錯覚するほどだ。
では何故、ヴィクトリアマイルでは大万馬券が頻発するのか。そして、大万馬券決着は「今年」も起こり得るのか。
「3連単20,705,810円」という歴史的大波乱となった昨年を振り返りながら考察したい。
2015年ヴィクトリアマイル(G1)
1着ストレイトガール 5番人気 位置取り5-5
2着ケイアイエレガント 12番人気 位置取り2-2
3着ミナレット 18番人気 位置取り1-1
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6着ヌーヴォレコルト 1番人気 位置取り6-6
7着ディアデラマドレ 2番人気 位置取り14-14
上記が昨年のヴィクトリアマイルの結果だが、見てわかる通り「典型的な前残り」といった結果である。1番人気のヌーヴォレコルトも6番手から上がり3ハロン「33.5秒」、ディアデラマドレに至っては「32.8秒」という人知を超えた末脚を繰り出しても、勝ったストレイトガールが「33.0秒」で上がっているのだから追いつけるはずがなかった。
それにしても、これだけ極端な前残りの結果であれば、よほどのスローペースだったのではと考えるのが普通だろう。
しかし、昨年のヴィクトリアマイルは前半の1000mが「56.9秒」という殺人的なハイペースであり、全体時計の「1:31.9」は、2011年にアパパネとブエナビスタがデットヒートして叩きだしたレースレコードと同タイムである。
それでも逃げた「最下位人気のミナレット」が止まらなかったのだ。
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