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有馬記念「史上最強9馬身差勝利」の血。オジュウチョウサンレイデオロに流れる「シンボリクリスエス」の存在感

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 有馬記念(G1)のファン投票1位に選出されたレイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。制覇に向けて準備に余念はなく、16日の日曜追いでは美浦Wを4ハロン56.7秒、ラスト14.5秒で駆け抜け、さらに坂路を4F61.3秒、ラスト14.8秒で軽やかに登り、コースと坂路を併用しつつ調整を行った。

 藤沢調教師は「デイリースポーツ」の取材に応え、「動きは良かったし、落ち着きもある」と満足げに見守っていた。これもシンボリクリスエスで01年、02年、そして03年はゼンノロブロイで3連覇を飾った経歴を持つ名伯楽の経験が為せる業なのかもしれない。

 事前のファン投票だけではなく、本番でも最も支持を集めると見られているレイデオロ。人気という一面だけ取り上げれば、その対抗馬はファン投票3位に名を連ねた最強ハードラー・オジュウチョウサンがあげられるだろう。平地と障害、これまでレースで相まみえることのなかった2頭の争いにも注目が集まるが、この両頭はある共通点を持つ。

「2頭の母父はシンボリクリスエスなんですよね。今年レイデオロは春こそ振るわなかったものの、秋はオールカマー、天皇賞・秋と重賞2連勝を達成しました。母父シンボリクリスエスで母母が良血の場合『シンボリクリスエスの血が邪魔しない』ことで母母の良さが引き出されるという論調も一部であります。レイデオロは身をもってこれを証明していますね。

 それだけではなく、今年はシンボリクリスエスを父に持つルヴァンスレーヴがダートでG1競走3連勝を成し遂げるなど躍進。同じ父を持つサンライズソアもダート重賞戦線で好走しています。一時は産駒の数を減らしていたシンボリクリスエスですが、ここにきて復権している感があります」(競馬誌ライター)

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