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JRA有馬記念(G1)「最終追い切り」武豊オジュウチョウサン、覚醒キセキは微妙!? 仕上がり良好は……鈴木和幸「第63回有馬記念最終追い切り診断」


 シュヴァルグランは、調教であまり動く馬ではなく、良く見せない馬でもある。今週も坂路53秒8-39秒7-12秒5でしかなく、鞍上の手は結構動いていた。わずかに先着できたのは相手が押さえてくれたから。やっぱり調教で速さは見せない。しかし、それでもレースでは動く。そう、この馬はきちっと追い切っていればそれでよい。叩き3戦め、変わり身があっていい。

JRA有馬記念(G1)「最終追い切り」武豊オジュウチョウサン、覚醒キセキは微妙!? 仕上がったのは......鈴木和幸「第63回有馬記念最終追い切り診断」の画像3

 スマートレイアーは坂路で53秒0-38秒1-12秒4。クビほど先着したが脚色に余裕はなく、前走までと変わったところはない。

 アルゼンチン共和国杯の勝ち馬パフォーマプロミスは、ウッドの6Fから単走、馬なりで83秒1-37秒3-11秒8をあっさり。強く追い切られていた前走時との比較ではかなりの余力があり、鋭さまで出た。何やら、穴ムードが漂う。

 菊花賞で1番人気4着どまりのブラストワンピース。その後は一旦放牧に出て11月29日に帰厩した。中間は坂路、ウッド併用で時計5本と熱心な乗り込み。今週はウッドの4Fから併せ馬を敢行、51秒3-37秒0-12秒3の好時計で併入した。これだけ動けば十分ではあるが、ちょっぴり気になったことがある。それは追われての反応がいかにも遅く、併入できたのは相手が抑えてくれたからだったこと。菊花賞はそのへんのところから大外を回らされており、もう少し機敏さがほしいようにも思う。

 マカヒキがジャパンCを自重したのは、天皇賞の疲れがなかなか抜けなかったからだそうだ。しかし、そうしたことですっかり元気を取り戻し5日の中間前追い切りでは本馬場とはいえ6F80秒3-35秒6-10秒4が出ている。ウッドに入った今週は自らハミをとり、馬なりで1馬身先着。6F82秒5-37秒3-12秒0の時計もさることながら、前へ前へと行こうとする気力の充実が復活してきた何よりの証し。この馬もダービー馬であることをお忘れなく。

 横山典自ら手綱をとり、強めに追って2馬身先着したミッキースワロー。6F83秒9-38秒9-12秒7の時計は前走時を上回り、4ヶ月ぶりをひと叩きされての良化は歴然だ。あのジャパンCでメンバー最速の上がりをマークしたのはアーモンドアイではなく、実はこの馬なのである。

 もう1頭の”ミッキー”ロケットも好調。こちらは坂路での併せ馬、2馬身先着しての50秒8-37秒4-12秒5ときたからすさまじい。ちなみに前走時は53秒2-38秒2でしかなく、それでも天皇賞5着だから、この時計比較でいかに急ピッチで良化したかがわかる。

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