GJ > 競馬ニュース > 「覇者」アポロケンタッキー
NEW

東京大賞典(G1)「一昨年覇者」アポロケンタッキー復調の「鍵」見限るのは早すぎる?

【この記事のキーワード】, ,
東京大賞典(G1)「一昨年覇者」アポロケンタッキー復調の「鍵」見限るのは早すぎる?の画像1

 12月29日、大井競馬場で行われる東京大賞典(Jpn1、ダート2000メートル)に一昨年の覇者アポロケンタッキー(牡6歳、栗東・山内研二厩舎)が出走する。今年、どのような走りができるのか。

 2016年の東京大賞典を振り返ってみよう。コパノリッキーが逃げ、アウォーディーが2番手。アポロケンタッキーも3番手につけるが、いつもは後方からのサウンドトゥルーとノンコノユメも4、5番手の位置。結果、先行した中央勢の実力馬が上位を独占し、早目に抜け出したアポロケンタッキーが押し切った。

 これがアポロケンタッキーのベストレース。能力上位馬同士の先行争いとなり、パワー勝負に持ち込めれば勝ち切れる。将来のダート界を背負っていくのは当時4歳だった若きアポロケンタッキーに思えた。ところが、同馬はその東京大賞典以来勝ち星はわずかJpn2の1つ。思わぬ足踏み状態が続いている。どうしてしまったのだろうか。

 1つは気性的な問題。この東京大賞典のように、先行できて、しかもばらける展開であれば問題はない。ただし、揉まれると嫌気がさして走る気がなくなってしまう。自ら行く気があればいいのだが、気分が乗らないまま騎手に無理やり追われると、この場合もやる気が失せてしまう。

 もう1つは馬体重。2016年の東京大賞典が565キロ。これでも立派な巨漢馬だが、今年は570キロ台でも出走している。体を絞るのが難しいのだ。12月のチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル)は体を絞るために、浦和記念(Jpn2、ダート2000メートル)からの連闘で臨んだ。それでも浦和記念で569キロだった馬体重はチャンピオンズCでは+5キロの574キロだった。

 強力メンバー相手の東京大賞典を勝っているように底力があるのは明らかだ。ところが、気性難と太りやすい体質により思うように実力を発揮できない。これがアポロケンタッキーの現状と言える。

東京大賞典(G1)「一昨年覇者」アポロケンタッキー復調の「鍵」見限るのは早すぎる?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. JRA横山典弘騎手「史上最悪のポツン」が日本の頂点に!? 断トツ最下位で「ダービーの冒涜」大批判を集めた馬がレイデオロと並ぶ
  3. 武豊を激怒させた調教師が公開謝罪!? 「疑惑決着」のJBCレディスクラシック(G1)で地方馬初勝利の号泣調教師がテレビ出演
  4. 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
  5. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  8. 「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?