
JRA中山記念(G2)ステルヴィオ「丸山元気」大抜擢の舞台裏!? 30日間騎乗停止「どん底」で”引退”発言から迎えた春
「今回の抜擢は丸山騎手の『努力の証』といえるでしょうね。というのも最近の丸山騎手は徹底的にローカル競馬にこだわり、第3開場に流れた社台系の馬で結果を残してきました。今のようにローカルに外国人騎手がいない場合は、社台とノーザンの御用達的な存在になっていますし、明るいキャラクターもあって評価も上々です。
先週の小倉大賞典を勝ったスティッフェリオも社台の馬ですし、昨年60勝の復活劇は偏に社台系の援護があってのもの。今回のステルヴィオ騎乗は、これまでの積み重ねが実った形でしょう。すでに大阪杯の騎乗も決まっていますし、ここで結果を残せば、丸山騎手が中央開催で騎乗する機会が増えるかもしれませんね」(競馬記者)
丸山騎手にとっても”ローカル卒業”のきっかけとなりそうなステルヴィオとの初コンビ。
注目のマイル王の1週前追い切りは、美浦のWコースで行われ6ハロン80.8秒、ラスト12.4秒。大阪杯(G1)へ向けた前哨戦だけに100%とは言えなさそうだが、3頭併せ馬で最先着を果たすなど、見守った木村哲也調教師も「始動戦を良い状態で迎えられそう」と手応え。復帰戦へ着々と態勢を整えつつあるようだ。
一昨年には調整ルーム内で外部との通信を行ったことが発覚し30日間の騎乗停止になり、年間29勝に終わるなど「どん底」を味わった丸山騎手。周囲の親しい関係者には「もう上は望めないし、年齢的にも転職するなら今しかない!」と、冗談半分の”引退発言”まで飛び出していたという。
しかし、そんな低迷期を乗り越えた昨春の桜花賞(G1)の日。裏開催の福島で通算400勝を上げた丸山騎手は「今日、阪神ではG1をやってるんで……またそういう舞台で乗れるように一生懸命やっていきます」と改めて誓いを立てていた姿が印象的だった。
先週は妹弟子の藤田菜七子騎手が「そういう舞台」で、しっかりと爪痕を残した。今度は兄弟子が燃えに燃えているはずだ。
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