
【中山牝馬S(G3)展望】アーモンドアイの影に隠れた4歳世代が主役!? 春の女王決定戦への前哨戦を制するのは?
中山競馬場で9日(土)に行われるのは中山牝馬S(G3)。ヴィクトリアマイル(G1)へ向けての大事な前哨戦だが、ここでも中心になることが予想されるのは4歳世代。前評判通りの活躍で、歴戦の古豪を抑えて結果を残すのはどの馬だろうか。
重賞2勝目を目指すノームコア(牝4、美浦・萩原厩舎)がここでも有力候補の筆頭となりそうだ。先行力が魅力の馬だが、前走の愛知杯(G3)ではスタート直後につまずいてこれまで見せたことのない後方からの展開となった。それでも慌ててポジションを押し上げていくような無理なレースはせず、直線まで我慢の競馬。4コーナーから大外を回ると、上がり最速となる33.5秒の末脚で一気に追い上げた。勝ち馬まで0.1秒差と惜しくも届かず、重賞2勝目はおあずけとなったが「負けて強し」の内容だったはずだ。もともとの先行力を活かした競馬は中山競馬場が最もハマりそうな条件で、重賞2勝目にはうってつけの舞台となりそう。だが、流れが速い場合には前走で示したように中団からの競馬も展開できる。今年2戦目となり状態面での上積みも見込めそうなだけに、2つ目の重賞タイトル取りへの期待は大きい。
ミッキーチャーム(牝4、栗東・中内田厩舎)も注目度では引けを取らない存在だ。夏の函館競馬の未勝利戦ではスピードの違いで先頭に立つと、淀みないペースでレースを引っ張る。直線では後続をさらに突き放して8馬身差を着けての大楽勝だった。その後は3歳500万下、藻岩山特別(1000万下)を危なげないレースで勝利して3連勝、秋華賞(G1)へとコマを進める。初めての重賞、しかもG1という大舞台であったが、ここでもスピードは上位で単騎逃げの形に持ち込むとそのまま2着に粘りこむ大健闘。異次元の存在だったアーモンドアイがいなければ、勝利していてもおかしくはないレース内容だった。今回は休養明けでのレースとなるが、ここを目標に調整を進めてきたようで状態面での不安はなさそう。秋華賞(G1)のときのような圧巻の逃げで重賞タイトルを奪取することはできるだろうか。
4歳勢にいいようにやられるわけにはいかない。5歳以上の古馬勢にも有力馬は多数。

連覇が掛かるカワキタエンカ(牝5、栗東・浜田厩舎)は近走の不振を脱却し結果を残すことはできるだろうか。昨年は大外枠からの発走だったが一気にスピードに乗って先頭を奪うと、絶妙なペース配分での逃げを展開。最後は後続に詰めよられたがしっかりと粘り重賞初制覇を達成した。その後の福島牝馬S(G3)では1番人気となるも気負うことなくいつも通りの逃げの競馬。終始2,3番手につつかれマイペースでの逃げというわけにはいかなかったがそのまま最後の直線へ。簡単には抜かせない粘りは見せたものの、惜しくも敗れて2着。それでも重賞での2戦続けての好走に手ごたえを掴んだはずだったが、ヴィクトリアマイル(G1)以降は春の好走が嘘だったかのような惨敗が続く。勢いある同型のミッキーチャームの存在は気がかりだが、結果を残した舞台で復活を遂げたいところ。
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