最年少Mリーガー松本吉弘「僕がMリーグの個人1位になれる」の真意……初著書で語られた「麻雀界の藤井聡太」の軌跡【書籍発売記念インタビュー】

プロ野球の新庄選手と多井さんは似てる!!

松本:この人は次に「何をするんだろう」「何を見せてくれるんだろう」「どんな面白いことを言ってくれるんだろう」っていうファンの期待があるじゃないですか。

その点、新庄選手は見てるだけでワクワクして、いつも面白いしカッコいい。これはチームメイトの多井(隆晴)さんにも言えることで、いつもファンを沸かせるビッグマウスなところとか、新庄選手と多井さんは似てる部分が多いと思いますね。

――野球界のスターと、麻雀界のスター。

松本:そこが今の僕が目指すべきところです。

プロは実力だけじゃなくて「魅せること」も重要。昔は思ってなかったんですが、RTDリーグ(AbemaTV)やMリーグでトッププロの方々と同じ舞台に立って、魅せることの重要性を学びました。麻雀は競技として面白いんですけど、それだけではバラエティーとしての限界がある。発言はもちろん、仕草や表情、プレー以外でもファンを楽しませるプロになりたいですね。

――RTDリーグやMリーグを通じて、間近で見てこられた松本さんにとって「多井さんの凄いところ」はどこですか?

松本:理論が凄い、手組が良い、読みが鋭いとか……麻雀で挙げればキリがないんですけど、一番は、やっぱり「スター性」ですね。ファンの方にとっての「期待値の高さ」って、そのままスター性だと思うんです。

――ファンの期待の大きさが、そのままスター性だと。

松本:「ここぞ!」というところで勝つし、「僕が勝ちます!」「全部任せてください!」って、余程じゃないと言えることじゃない。でも、それを言って実際に勝つし、Mリーグでも個人1位じゃないですか。麻雀もめちゃくちゃ強いんですけど、”ビッグマウス”をそのまま現実に変えてしまう力は「今の僕では、まだ手に入れられない強さだな」と思いました。

後ろから見ていて「あまりにも大きな背中」です。

――長く業界の頂点にいる特別なキャリアに裏打ちされた、多井さんならではの強さ。

松本:多井さんは、それが特に大きい。Mリーガーが皆僕よりも年上ですし、今麻雀界で強いとされている人は、そのほとんどが30代後半から40代。やっぱり麻雀における「経験力」って大きいと思います。

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