萩原聖人「アマ最強」VS多井隆晴「プロ最強」が激突! サイバーエージェント藤田晋社長が手掛ける麻雀RTDリーグ2018『BLACK DIVISION』が開幕!
多井隆晴(RMU)
2017シーズン最終順位:予選敗退
2017シーズン予選:5位(BLACK DIVISION)
これまで獲得したタイトルは数知れず、RTDリーグ初代王者にして「最速最強」の異名を誇る多井隆晴にとって、RTDリーグ2017は紛れもない屈辱のシーズンだった。
元より日本プロ麻雀連盟のトップから脱退し、新団体RMUを設立して代表に就任するなど、日本を代表するプロ雀士だった多井。だが、その上で2016年はRTDリーグを始め、手が届くタイトルを勝ちまくり、明確な数字こそ不明なものの年間獲得賞金は、おそらくプロ麻雀界の歴代最多を更新している。
まさに「多井時代」の到来を告げた一年だった。
しかし、昨シーズンでは結果的に同ディビジョンで断トツの首位に立つ佐々木寿人が「打倒・多井」を掲げたのを始め、前王者として徹底マークにあって大苦戦。本来は柔軟な立ち回りを見せていたはずの多井が副露成功率最下位に沈むなど、自由に打たせてもらえない状況が相次いだ。
結果的に、最終戦で四暗刻を上がるなど意地を見せたが屈辱の予選敗退。「こんなところで負けてはならない」というプレッシャーに打ち勝つことができなかった。そんな多井にとって真価が問われる今シーズン。自他共に多くが認める「現麻雀界を背負って立つ男」として、2度目の優勝を掴みに行く。
瀬戸熊直樹(日本プロ麻雀連盟)
2017シーズン最終順位:予選敗退
2017シーズン予選:5位(WHITE DIVISION)
「プレッシャーに負けた」という点では、日本プロ麻雀連盟が誇る「卓上の暴君」瀬戸熊直樹も同様だ。2016シーズンでは、576.4ポイントという圧倒的な強さで予選を通過した瀬戸熊が2017シーズンでは、まさかの予選敗退に沈んだ。
無論、麻雀界が誇るトップオブトップが集まるリーグ戦だけに「強者」がいつも強者でいられないことは自明の理だ。しかし、それでも昨シーズンの瀬戸熊は、どこか物足りなかった。最大の特徴である勝利の方程式、”場”を絶対的に支配する「くまくまタイム」が見られることは、ついになかった……。
その最大の原因となったのが、突如瀬戸熊を襲ったイップスだった。
イップスは本来、プロ野球やゴルフに代表されるスポーツ障害だが、自身の人生が懸かった「プレッシャー」という点ではプロ麻雀も同じ。ましてや出場そのものにさえ「人生を変えるほどの価値がある」RTDリーグでの戦いは、百戦錬磨の瀬戸熊をもってしても相当な精神的負担があったようだ。
賢明なリハビリを続けたものの、右肩が思うように上がらない中、どうしても対局に集中しきれない状態が続いた。だが、瀬戸熊はあえて症状を隠し、それを言い訳にはしなかった。ただ、ここに来てその真相を明かしたのは、自身がイップスを乗り越えたからだ。今シーズンこそ「卓上の暴君」が復活の雄たけびを上げるに違いない。
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